タフアップチューブは生産終了|スーパーカブの代替策と備え

ホンダから販売されていた、パンクしにくいチューブとして知られるタフアップチューブは生産終了になりました。
通勤や買い物、ツーリングでスーパーカブを使う人にとって、出先でのパンクは予定を大きく狂わせるトラブルです。特にチューブタイヤのカブは、パンクするとその場で走行を続けるのが難しくなることがあります。
タフアップチューブは、釘などによる小さな穴を内部の補修材でふさぐ仕組みがあり、出先で立ち往生するリスクを減らせる存在でした。
ただし、生産終了した今は、同じものを新たに選ぶことはできません。
この記事では、タフアップチューブの代わりにチューブタイヤのスーパーカブでできる現実的な備えをまとめます。
空気圧管理や走り方を含む、一般的なパンク予防については、こちらの記事で詳しく解説しています。
なお、2022年4月発売以降のスーパーカブ110はチューブレスタイヤを採用しています。この記事は主に、JA07などチューブタイヤを使うスーパーカブ向けの内容です。
このページの目次
タフアップチューブとはどんなチューブだったのか
タフアップチューブは、チューブの内部に補修材が入っており、小さな穴が開いた時に空気漏れを抑えることを狙った製品です。
私も以前、スーパーカブ110に装着していました。新宿付近でパンクし、夜中にバイクを押して帰ることになった経験があるため、出先でのパンクに対する不安はよく分かります。
タフアップチューブを使っていた間は、パンクによって立ち往生することはありませんでした。そのため、生産終了はチューブタイヤのカブに乗る人にとって惜しい出来事です。
ただし、タフアップチューブも万能ではありません。
つまり、生産終了後に探すべきなのは「タフアップチューブの完全な代用品」ではありません。
パンクしにくくする工夫と、パンクした後に困らない備えを分けて考えることが現実的です。
タフアップチューブの代わりにできること
チューブタイヤのスーパーカブで出先のトラブルを減らすには、次の4つを組み合わせるのが基本です。
タイヤやチューブを一つの製品だけで守ろうとするより、日常点検と携帯品、ロードサービスを組み合わせた方が、実際のトラブルには強くなります。
タイヤ選びは「パンクしない」より総合性能で選ぶ
パンクに強いといわれるタイヤでも、釘やネジを踏めばパンクする可能性はあります。
サイドウォールがしっかりしたタイヤは、空気が減った時に極端にふらつきにくい場合があります。ただし、空気が抜けた状態で走り続けてよいという意味ではありません。
パンクに気付いた時は、すぐに安全な場所へ停車することが最優先です。
タイヤは、カブの指定サイズに合うものを選び、走行距離や経年劣化を見ながら交換します。溝が残っていても、ひび割れが増えたタイヤや長期間使ったチューブは、そのまま使い続けない方が安心です。
私が以前使っていたダンロップD107は、価格を抑えながら使いやすいタイヤでした。

スーパーカブ用タイヤの選び方やサイズについては、こちらでまとめています。
空気圧管理はタフアップチューブの代わりにできる基本対策
空気圧が低いと、タイヤはたわみやすくなります。
ハンドルが重い、段差でタイヤがつぶれる感じがする、後輪が頼りないと感じる場合は、空気圧が下がっている可能性があります。
月に一度を目安に、長距離ツーリングの前や荷物を多く積む前にも確認しておくと安心です。
空気入れとエアゲージを自宅に置き、携帯用の空気入れもリアボックスに入れておくと、出先でも対応しやすくなります。
出先で備えるなら予備チューブと携帯工具
チューブタイヤのスーパーカブがパンクした時、確実に復旧させる方法はチューブ交換です。
ただし、出先でチューブ交換をするには、予備チューブだけでなく、タイヤレバー、レンチ、携帯空気入れなどが必要になります。
ただし、工具を積んでいるだけでは出先でのチューブ交換はできません。
タイヤを外し、チューブを交換して空気を入れる作業は、経験がないとかなり時間がかかります。自分で対処するつもりなら、自宅で一度は練習しておくべきです。
出先で初めて作業するのは、時間的にも安全面でもおすすめしません。
パンク修理剤は「最後の応急手段」と考える
タイヤに入れるタイプのパンク修理剤は、状況によっては役立ちます。
ただし、チューブタイヤでは穴の大きさや位置によって効果が出ないことがあり、釘が刺さったまま、あるいは大きく損傷したパンクには向きません。
修理剤を使った後は、タイヤ内部が汚れ、後のチューブ交換や修理がしにくくなる場合もあります。
そのため、パンク修理剤は「これで必ず帰れる道具」ではなく、安全な場所まで移動するための最後の応急手段として考えた方がいいです。
修理剤を使う場合も、走行を続ける前に空気圧が保てているかを確認し、無理をしないでください。
自分で修理しないならロードサービスを決めておく
自分でチューブ交換をしない、または夜間・雨天・交通量の多い場所で作業できない場合は、ロードサービスを呼ぶ判断が必要です。
チューブタイヤのパンクは、現地でそのまま直せないことがあります。その場合は、自宅や営業中のバイク店まで搬送してもらうことになります。
加入している任意保険、盗難保険、JAFなどで、二輪の搬送距離や利用条件を事前に確認しておくと、いざという時に迷いません。
パンクした時に初めて調べると、焦って判断を誤りやすくなります。普段から連絡先と補償内容を確認しておくことが大切です。
パンクに気付いた時の行動
走行中に異常を感じたら、まずスピードを落とし、安全な場所に停車してください。
こうした症状がある時は、無理に走り続けないでください。
まずタイヤに釘やネジが刺さっていないか、バルブ周辺に異常がないかを確認します。自力で対応できない場合は、バイク店・自転車店・ロードサービスへ連絡します。
チューブタイヤのパンクは、チューブレスのように外側から簡単に栓をする修理とは事情が異なります。現場で無理に直そうとして危険な場所で長時間作業するより、搬送を選んだ方がよい場面もあります。
まとめ|タフアップチューブの代わりは「日常点検と備え」
タフアップチューブのように、小さな穴による空気漏れを抑えるチューブは魅力的でした。
しかし生産終了した今、チューブタイヤのスーパーカブでできることは、パンクしにくい状態を保ち、起きた後に困らないよう準備しておくことです。
タフアップチューブがなくなったからといって、無防備になる必要はありません。
普段の空気圧管理と、出先での行動をあらかじめ決めておくだけでも、パンクによる立ち往生の不安はかなり減らせます。














