バイク屋の選び方と買ってはいけないバイクとは?
2021年11月30日新たな引越し先で、バイクを買うという方もいらっしゃるかと思います。バイク歴20年以上の私が経験したバイク屋さん選びについて少しお話しします。
このページの目次
【バイク屋の選び方】
若いスタッフしかいないバイク店は避ける
年取ってればいいってもんじゃないのかもしれませんが、私が複数の店でバイクを買ったり、あるいは修理をお願いしたバイク屋さんでは、正直言って若い人はあまり腕のいい人がいなかった。
定期点検とかオイル交換、パンク修理みたいな定型的なメンテナンスならばメカニックならば誰でもできて当然なんですが、シートからビビリ音がお尻に伝わるとか、スクーターとかで低速になると、ガクガクとエンジンが安定しないとか言うと、全くどうしていいのかわからないなんてのもいました。
それで、「エンジン周り全部点検してみないとわかりませんね」なんて感じでやられて、修理代がとんでもなく高額になってしまうんです。これは見積もりもできないというケースです。一か八かやってみないと修理代がわからないのです。
これはバイクメーカー直営のショップでの話です。直営ですらこんな有様なんですから嫌になります。
それから中古で買ったビッグスクーター乗ってた時なんですが、走っているとなんだか左側に反れていくような感じがする。しばらくはそのまま乗ってたんですが気持ちがいいものじゃないので、近くのバイク屋に見せたら、店員がショップの前の道を試乗して、「こんなもんですよ」って言われておしまい。
納得いかないので他の店に行ったら「フロントフォークが歪んでますね」って言われてすぐに直してもらいました。もちろん、修理後は真っ直ぐに走りました。
こんな感じなんです。
熟練工がいるところならば、「これは○○が消耗してるからこんな現象が起きるんですよ」みたいな感じで、かなりの高確率で言い当ててくれる。やっぱり経験なんですよね。
こういうことを数回経験したから、若い人ばかりの店はオススメしにくいんです。
実家のそばに昔からあるバイク屋さんがあるんですが、中年の男性2人がやっていまして腕が非常にいいんです。しかも安いですし。無駄な作業をしないので安いんでしょうね。
バイクを綺麗に掃除とかしないと、結構注意されたりすることあるんですが、口は悪いけど腕がいい。バイクは車以上に整備が重要です。整備不良だと事故になる確率が車よりも高い。バイクで事故ると死亡することも多いですし、私も高校時代のクラスメートをバイク事故で亡くしました。
優れた熟練工がいるお店はどこにでもあるものではありません。
できたらその土地で何十年もやっているところで、中年クラスのメカニックがいること。後は何気なく新車とか見に行って、店員の感じとか見ることですね。
その日はカタログとかもらって帰ってきて、その店で買うか検討しましょう。
客対応がなってないバイク店
あと、腕は良くてもあまりにもお客をバカにするようなお店もオススメできません。バイク屋さんはカーディーラーとかと比べるとサービス面ではあまり期待できません。
店に入っても「いらっしゃいませ!」なんてのはほとんどありません。中には、自分のところで買った客でなければ、修理を断られたり、後回しにされたりすることもあります。カーディーラーとかとは比較しない方がいいでしょう。
それから、ヤフオクとかでバイクなんて絶対ダメですよ。全部とは言いきれないですけどあそこはババばっかりです。買ってから不具合があっちこっち出て、地元のバイク屋さんに泣きつく人が多いとか。メーターの巻き戻しも日常茶飯事的に行われています(整備手帳あっても信用できない)。
結局修理代がかさんでしまい、新車買った方が安かったなんてことになるのも少なくないそうです。安物買いの銭失いの典型例ですね。絶版の人気バイクとかだと手を出しちゃう人が多いんですよね~。ババ引かされる危険があるのはわかっていてもどうしても欲しいっていう気持ちがそれを上回っちゃう。ホント気を付けてください。
こんなバイク店なら安心
例えばホンダのジャイロXやキャノピーの中古車を販売しているホンダ二輪新宿のようなところ。社長はホンダから独立したそうです。ジャイロだけですが、こういう店なら整備がしっかりしてそうなので安心して買えるでしょう。
【買ってはいけないバイク】
信頼できないバイク店の中古車
私は2回ほど中古バイクを買ってしまい、2回とも失敗しました。つまりババを引かされてしまったのです。
整備不良のままや、見えるところだけの消耗品だけ交換して売っている店が多いこと。フロントフォークが歪んだバイクを掴まされたのも中古バイク店でした。
ヤフオクとかも含めて中古バイクでフロントフォークの歪みって結構あるみたいですね。普通にハンドル真っすぐに握って走っているのに片方に寄っていくんですよ。
こういうバイクはすごく危ないです。その割に走行距離が少なかったり、やたらボディが綺麗だったりして騙されるわけ。結構いい値段がつけられているので大丈夫だろうなんて思ってしまうんです。
こういうバイクに騙されてしまう人の多くはそのバイクに惚れこんでいることが多い。絶版とかになってしまって、もう一度乗りたいなんて思う人が手を出してしまうんです。
ちなみにフロントフォークの歪みについて、実家近くのバイク屋さんにその事を離したら、「バイクは中古は買わないのが基本だよ」って言われちゃいました。
よほど信頼できる店とか友人とかだったら別ですが、全然知らない店なんかで誰が乗っていたのかわからないバイクは怖くて乗れません。事故歴を隠したり、メーターを逆に戻して売ってるところもあります。消耗品とかも全然交換とかしていなくて、エンジンオイルだけとかね。後はブレーキとか調整するだけ。見えるとこだけしかやってないことも多い。
絶版のバイクとかは中古でしか手に入りませんが、私は絶対にススメません。中年世代だと、80年代のバイクに乗りたくてGPZやFZR、GSXとかに乗りたくなるらしいですが、そういった低年式のバイクも含めて中古バイクは避けた方がいいです。
買った後に修理代がとんでもなく嵩んでしまい、高性能な新車を買った方がよっぽど安上がりになるからです。しかも不良中古バイクは事故になる可能性が新車よりも高い。
ま、これは実際に私が体験したからこそ言えるんですがね。
車にとかも言えるんですが、新発売の車やバイクはあんまり買わない方がいいです。つまり発売開始になって1年以上は経過しているモデルの方がマイナーチェンジ(リコール)とかしていて安定しているからです。
私は車で新発売のものを買ってしまって後悔したことがありました。ホンダの4WS装着車だったのですが、走行中いきなり2WSとかになったり、Dレンジに入らなくなったりしたことがありました。すぐにディーラーに連絡して、メカニックと営業マンが2人、急行してくれたことがあります。
新製品には飛びつきたくなる場合もありますが、機械もの(乗り物)の新製品は要注意です。
人気バイク
ホンダのPCXとか、CB400とか、ビックスクーターなんかは盗難の危険性が特に高いです。若者に人気だったり、海外で高く売れるようなバイクは優先的に狙われるわけです。
参考までに125cc以下の盗難が多い車種を掲載します。
バイク盗難が多い車種(125cc以下)
ホンダ | ヤマハ | スズキ | |
1 | PCX125 | ジョグ | アドレスV125 |
2 | モンキー | シグナス125X | アドレス110 |
3 | ディオ | ビーノ | レッツ4 |
4 | エイプ50 | NMAX125 | アドレスV50 |
5 | ジョルノ | アクシストリート | GN125H |
バイク泥棒にも2種類程いて、プロのバイク泥棒と、素人(中学生や高校生など)がいます。中高生はスクーターとかを好みますが、プロは車両価格が高いタイプを好みます。でも盗難アジアではカブも人気があるので、カブでも盗難にあいます。
ハンドルロックは当然ですが、バイクカバー、前後タイヤに違う種類のチェーンロックなどをしないと集合住宅のような青空駐車では狙われる危険が非常に高いと言えるでしょう。私も2回バイクを盗まれましたが、カバーをしていなかったり、ハンドルロックだけたったりと甘かった。
それを改善したら盗まれることはなくなりました。カバーはほんとにオススメです。下手なセンサー付けるんだったらカバーの方がいいです。毎回盗難対策をするのは面倒ですが、一度でも手抜きをすると、そこを泥棒につかれます。
彼らはチャンスを絶対に見落としません。「今日は疲れたからハンドルロックだけ」なんてことがあると、その晩に必ずやられるでしょう。バイクの盗難対策についても十分講じておく必要があります。
盗難防止対策も完璧ではありません。プロの窃盗団ならアラームなどは脅しでしかありません。ココセコムを付けたところで盗難後にすぐに外されてしまったら意味がありません。
最後の最後はやはりバイク盗難保険になるでしょう。愛車は戻ってはこないかもしれませんが、経済的損失をかなり埋めることができます。
【バイク購入後のアドバイス】
バイクは車よりも圧倒的に危険な乗り物です。私自身も大事故になってしまったこともあります、高校時代のクラスメートも事故で亡くしました。安全運転はもちろんのこと、メンテナンスをしっかりすることが重要なのでその辺を少しお話しします。
購入後はオイル交換やタイヤチェックは絶対にする
バイクを買った後は定期点検にも出さずに何年も乗っている人がいます。中には一回もエンジンオイルを交換したことがないなんて人も。また、タイヤが丸坊主なのに平気で乗っている人もいます。雨の日とか滅茶苦茶滑りますよ。特にマンホールや交差点などのペイントは事故を誘発するぐらい良く滑ります。
私は地元のバイクショップで買って修理や点検もそこでお願いしていたのですが、今は自分で整備しています。
理由は修理代が結構高かったからでした。
工賃は仕方ないのですが、アマゾンで2000円で買えるタイヤを6000円で計上されていたのを見て納得がいかなかったので自分でやり始めたわけです。
乗っているのはカブなんでYOUTUBEとかブログ見ながら自分でやっています。
アマゾンではバイク用品がかなり安く売られているので助かってます。
今ではタイヤやチェーン、スプロケット、エンジンオイルの交換ぐらいならお手のものです。自分で整備することでバイクに愛着もわき、万が一大地震が起きてバイク店が休業しても自分で直せるようになったのは財産の一つです。
自己責任にはなりますが、自分で整備すればかなりお金が浮きます。そのお金で任意保険に入ったりプロテクターなどの安全装備に回すことができました。
以上で、簡単ではありますが、バイク店の選び方などをお話ししました。ご参考になれば幸いです。
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