スーパーカブのパンク修理|出先のチューブ交換に必要な持ち物

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スーパーカブでツーリングや通勤をしていると、心配なのが出先でのタイヤのパンクです。

スーパーカブの多くはチューブタイヤを採用しているため、釘などが刺さると空気が抜け、走行できなくなることがあります。

出先でパンクしたときに、まず試しやすいのがホルツのパンク修理剤です。タイヤを外さずに注入できるため、ホイールやチューブを外す作業が難しい人でも携行しやすい応急用品です。

ただし、パンク修理剤ですべてのパンクを直せるわけではありません。修理剤で空気漏れが止まらない場合は、予備チューブへ交換するか、ロードサービスやバイク店へ依頼する必要があります。

この記事では、ホルツのパンク修理剤を使った応急処置、予備チューブへの交換に必要な持ち物、パンクしたチューブを帰宅後に再利用する方法を紹介します。

この記事はチューブタイヤを装着したスーパーカブを前提としています。使用できる修理剤やチューブのサイズ、レンチのサイズ、作業手順は車種や年式によって異なる場合があります。

出先でパンクしたときの対処方法

スーパーカブが出先でパンクした場合の対処方法は、大きく分けて次の4つです。

スーパーカブのパンクへの対処方法
  1. ホルツのパンク修理剤で応急処置する
  2. 予備チューブへ交換する
  3. ロードサービスやバイク店へ依頼する
  4. 取り外したチューブを帰宅後にパッチ修理する

もっとも手軽なのは、タイヤを外さずに使用できるパンク修理剤です。修理剤で空気漏れが止まり、走行できる状態になれば、近くのバイク店や安全な場所まで移動できます。

修理剤で直らない場合や、タイヤを確実に復旧させたい場合は、予備チューブへの交換が必要です。

ただし、チューブ交換ではホイールやタイヤを外す必要があります。作業経験がない場合や、安全に作業できる場所がない場合は、無理をせずロードサービスを利用しましょう。

出先では、まずパンク修理剤で応急処置を試し、直らなければ予備チューブへの交換またはロードサービスを利用する流れが現実的です。

ホルツのパンク修理剤ならタイヤを外さずに応急処置できる

出先でのパンク対策として携行しやすいのが、ホルツのパンク修理剤です。

バルブから修理剤と空気を注入するため、ホイールやタイヤを車体から外さずに応急処置できます。

タイヤレバーを使ったチューブ交換に慣れていない人でも使用しやすく、通勤や買い物、ツーリング中の緊急用品としてリアボックスへ入れておくと安心です。

ただし、パンク修理剤はあくまで応急処置です。修理後は高速走行や長距離走行を避け、できるだけ早くバイク店やタイヤショップで点検を受けてください。

また、チューブが大きく裂けている場合、バルブの根元が損傷している場合、タイヤがリムから外れている場合などは、修理剤では対応できません。

パンク修理剤で対応できない可能性が高い状態
  1. チューブが大きく裂けている
  2. バルブの根元が破損している
  3. タイヤの側面が切れている
  4. タイヤがリムから外れている
  5. 空気を入れてもすぐに抜ける

使用前には、製品がチューブタイヤやバイクに対応しているかを確認し、容器に記載されている使用方法と注意事項に従ってください。

一度使用した修理剤は、長期間リアボックスへ入れたままにせず、次回に備えて新しいものを用意しておきましょう。

パンク修理剤で直らない場合は予備チューブへ交換する

パンク修理剤を使用しても空気漏れが止まらない場合は、予備チューブへ交換する方法があります。

自宅のように落ち着いて作業できる場所であれば、穴の開いたチューブをその場でパッチ修理しても構いません。

しかし、道路脇やツーリング先でチューブの穴を探し、パッチを貼る作業は簡単ではありません。

パッチ修理では、穴の位置を特定し、チューブの表面を紙ヤスリで荒らし、ゴムのりを少し乾かしてからパッチを圧着する必要があります。

焦って作業するとパッチの密着が不十分になり、再び空気が漏れることもあります。

そのため、出先では予備チューブへ交換し、穴の開いたチューブは自宅へ持ち帰ってから補修する方法がおすすめです。

出先では予備チューブへ交換し、帰宅後に古いチューブをパッチ修理して予備に回すと、次回のパンクにも備えられます。

タフアップチューブは生産終了している

ホンダからは以前、内部の補修材によって小さな穴からの空気漏れを抑えるタフアップチューブが販売されていました。

しかし、タフアップチューブはすでに生産終了しています。現在は、通常の予備チューブやパンク修理剤を携行し、必要に応じてロードサービスを利用する方法が現実的です。

タフアップチューブの仕組みや、生産終了後にできる対策については、以下の記事で詳しく紹介しています。

出先のチューブ交換に必要な持ち物

スーパーカブのチューブ交換を出先で行うには、チューブだけでなく、タイヤを外すための道具や空気入れも必要です。

最低限、次の持ち物を用意しておきましょう。

パンク対策として用意したいもの
  1. ホルツのパンク修理剤
  2. 予備チューブ
  3. タイヤレバー
  4. ホイールを外すためのレンチ
  5. 携帯空気入れ
  6. 虫回しドライバー
  7. ラジオペンチ
  8. 軍手

自分でチューブ交換をしない人は、パンク修理剤、スマートフォン、モバイルバッテリー、ロードサービスの連絡先だけでも用意しておきましょう。

予備チューブ

スーパーカブ用の予備チューブ

パンク修理剤で直らなかった場合に必要になるのが予備チューブです。

チューブタイヤの場合、出先で穴を探してパッチを貼るよりも、予備チューブへ交換した方が短時間で確実に復旧できます。

最低でも1本は携行しておきましょう。

チューブ交換に慣れていない場合は、作業中にタイヤレバーで新品チューブを傷つけてしまう可能性もあるため、2本あるとより安心です。

自分で交換できない場合でも、予備チューブを持っていれば、近くのバイク店に適合するチューブの在庫がなくても作業を依頼できる可能性があります。

自分で路上修理をしない人でも、長距離ツーリングへ行く際は予備チューブだけでも積んでおくと安心です。

タイヤレバー

KTCのタイヤレバー

ホイールからタイヤを外すためには、タイヤレバーが必要です。

2本でも作業できますが、3本あるとタイヤのビードを少しずつ持ち上げやすくなります。

タイヤレバーを深く差し込み過ぎると、チューブを挟んで穴を開けることがあります。

新品チューブへ交換する際は、レバーの先端でチューブを噛まないよう注意してください。

私はKTCのタイヤレバーを使用しています。安価なタイヤレバーよりも形状が使いやすく、タイヤの脱着作業が楽になりました。

ホイールを外すためのレンチ

スーパーカブのホイール脱着に使うレンチ

チューブ交換をするには、前輪または後輪のホイールを車体から外す必要があります。

私のスーパーカブ110では、アクスルナットを緩めるために14mmと19mmのレンチを使用します。

アクスルナットは強く締まっているため、短い車載レンチでは緩めにくい場合があります。力をかけやすい長めのレンチを用意しておくと作業が楽になります。

ただし、必要なサイズはスーパーカブの排気量、型式、年式によって異なります。実際に自分の車両を確認してから用意してください。

スーパーカブの一般的な整備に使うレンチやソケットのサイズについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

携帯空気入れ

スーパーカブに積載する携帯空気入れ

予備チューブへ交換しても、空気を入れられなければ走行できません。

そのため、予備チューブと携帯空気入れは必ずセットで用意しておきましょう。

携帯電動空気入れは楽に空気を入れられますが、長期間リアボックスに入れたままにすると、バッテリーが放電していることがあります。

電動式を携行する場合は、出発前に充電状態と動作を確認してください。

私は手動式のパナレーサーの携帯空気入れも使用しています。

小型なので空気を入れるのに時間はかかりますが、スーパーカブのタイヤであれば使用できます。

携帯空気入れについては、以下の記事でも紹介しています。

虫回しドライバー

タイヤのバルブコアを外す虫回しドライバー

虫回しドライバーは、タイヤのバルブコアを外すために使います。

チューブ交換時はタイヤ内の空気を完全に抜く必要があります。

バルブの先端を押しても空気は抜けますが、虫回しドライバーでバルブコアを外した方が短時間で作業できます。

バルブコアは非常に小さく、外した際に飛んでいくことがあります。地面に落とすと見つけにくいため、紛失しないよう注意してください。

予備のバルブコアを小袋に入れて携行しておくと、さらに安心です。

コッタピンとラジオペンチ

スーパーカブに使用するコッタピン

車種によっては、ホイール周辺の部品にコッタピンと呼ばれる割ピンが使われています。

コッタピンは取り外す際に曲げるため、本来は再利用せず、新品へ交換する部品です。

私のスーパーカブ110で使用しているコッタピンは2mm×15mmです。多少長いものでも、取り付け後に曲げて固定できます。

コッタピンを曲げたり、タイヤに刺さった釘を抜いたりするため、細身のラジオペンチも一緒に入れておきましょう。

軍手とウェットティッシュ

タイヤやホイール周辺には、ブレーキダストや油汚れが付着しています。

焦って素手で作業すると、手を汚すだけでなく、金属部品の角で指を切ることもあります。

軍手や作業用グローブを用意し、作業後に手を拭けるようウェットティッシュも一緒に積んでおくと便利です。

交換時にあると作業しやすい用品

次に紹介するものは絶対に必要というわけではありませんが、チューブ交換の失敗を減らし、作業を楽にしてくれます。

リムバンド

スーパーカブのホイールに使用するリムバンド

リムバンドは、ホイールの内側でスポークニップルとチューブが直接触れるのを防ぐための部品です。

リムバンドが劣化して切れたりずれたりすると、チューブがニップルの頭に当たり、パンクの原因になります。

チューブ交換時にリムバンドがひび割れていたり、硬化していたりする場合は、同時に交換した方が安心です。

布テープなどで一時的に代用する方法もありますが、あくまで応急措置と考え、帰宅後に専用品へ交換しましょう。

ビードワックス

タイヤ交換に使用するビードワックス

タイヤをホイールへ戻す際、ビードワックスがあると、タイヤの滑りがよくなり、はめ込みやすくなります。

特にサイドウォールが硬いタイヤは、ビードワックスを使わないとはめ込みに苦労することがあります。

チューブやタイヤのビード部分へ薄く塗ることで、チューブの噛み込み防止にもつながります。

ただし、出先へ大きな容器を持っていくのは邪魔になります。携行する場合は、小さな容器へ必要な分だけ移しておくとよいでしょう。

養生マット

出先のタイヤ交換に使う折りたたみ養生マット

路上でホイールを外した場合、そのままアスファルトへ置くと、リムやブレーキ部品に傷が付くことがあります。

折りたたみ式の養生マットがあれば、ホイールや取り外した部品を地面へ直接置かずに済みます。

私はリアボックスの底に入れ、中敷きとしても使用しています。

折りたたんだ養生マット

折りたたんだ状態では厚さが約7cmあります。リアボックスの容量に余裕がある人向けです。

マグネット付きパーツトレイ

マグネット付きパーツトレイ

出先の作業で注意したいのが、外したナットや小さな部品の紛失です。

夜間や道路脇で作業していると、地面へ置いたナットが転がり、排水溝などへ落ちてしまうことがあります。

アクスルナットのような重要部品を紛失すると、チューブ交換が終わっても走行できません。

マグネット付きパーツトレイを用意しておけば、外したナットやワッシャーをまとめて管理できます。

パーツトレイ裏面のラバー

裏面にラバーが付いたタイプなら、コンクリートやアスファルトの上でも滑りにくく、音も出にくくなります。

パンクしたチューブは帰宅後に補修できる

取り外したチューブは、釘穴程度の小さな傷であれば、パッチを貼って再利用できます。

出先ではパンク修理剤や予備チューブで対応し、穴の開いたチューブは持ち帰って、明るく落ち着いた場所で補修しましょう。

パッチキット

チューブの補修には、パッチキットを使用します。

一般的なパッチキットには、パッチ、ゴムのり、紙ヤスリなどが含まれています。

穴の周辺を紙ヤスリで軽く荒らし、削りかすを取り除いてからゴムのりを薄く塗ります。

ゴムのりを塗ってすぐにパッチを貼るのではなく、表面が少し乾くまで待ってから圧着するのがポイントです。

チューブが大きく裂けている場合や、バルブの根元が損傷している場合は、パッチ修理には向きません。無理に再利用せず、新しいチューブへ交換してください。

パッチ圧着ローラー

パンク修理用のパッチ圧着ローラー

パッチを貼った後は、チューブへしっかり密着させる必要があります。

ハンマーなどで軽く叩いて圧着する方法もありますが、柔らかく丸いチューブへ均一に力をかけるのは意外と難しいです。

ギザギザの付いた圧着ローラーを使えば、パッチの中心から外側へ向けて均一に押し付けられます。

私自身、以前はハンマーで圧着していましたが、密着が甘く、空気漏れが起きたことがあります。

その後、圧着ローラーを使用したところ、うまく密着させることができました。

ただし、ローラーを使えば必ず成功するわけではありません。

紙ヤスリで表面を荒らす、削りかすや汚れを取り除く、ゴムのりを少し乾かすといった下地処理の方が重要です。

交換後は締め付けと空気圧を確認する

ホイールを車体へ戻した後は、アクスルナットなどを確実に締め付けます。

出先では正確な締め付けが難しい場合もありますが、緩んだ状態で走行するのは危険です。

帰宅後はトルクレンチを使い、サービスマニュアルなどに記載された規定トルクで締め付けられているか確認してください。

空気を入れた後は、可能であればエアゲージで空気圧も確認します。

タイヤの空気圧を測るエアゲージ

エアゲージを携行していない場合は、走行できる程度まで空気を入れ、最寄りのガソリンスタンドやバイク店で正確に調整しましょう。

夜間や交通量の多い場所では安全を優先する

パンクは、明るく安全な場所で起きるとは限りません。

夜間や交通量の多い道路でパンクした場合は、無理にその場で作業を始めず、まず車体を安全な場所へ移動させてください。

パンク修理剤を使用するときも、後続車から見えにくい場所や、車体のすぐ横を車が通る場所で作業するのは危険です。

道路脇での作業が危険だと感じた場合は、ロードサービスやバイク店へ連絡してください。

緊急時にあると安心なもの
  1. LEDライト
  2. 反射材や非常点滅灯
  3. モバイルバッテリー
  4. スマートフォン
  5. ロードサービスの連絡先
  6. 少額の現金

特にスマートフォンの電池切れには注意してください。現在地の確認、バイク店の検索、ロードサービスへの連絡ができなくなる恐れがあります。

パンク対応用品は一つのバッグにまとめる

スーパーカブに積載しているパンク対応用品のバッグ

私は、予備チューブやタイヤレバー、携帯空気入れなどをKTCのツールバッグにまとめ、リアボックスへ入れています。

ホルツのパンク修理剤も同じ場所に収納しておけば、パンクが発生したときにすぐ取り出せます。

パンクしてから必要なものを探すのは大変です。関連する用品を一つのバッグや場所へまとめておきましょう。

バッグに収納したスーパーカブのパンク対応用品

超ロングレンチのようにバッグへ収まらないものは、リアボックスの底や側面へ固定しておくとよいでしょう。

走行中に工具や修理剤の容器が動き回ると、リアボックス内を傷つけたり、大きな音が出たりします。

袋やベルトを使い、走行中に動かないよう収納してください。

また、パンク修理剤は高温になる場所での保管を避け、製品に記載された保管方法や使用期限も確認しておきましょう。

事前に一度はチューブ交換を練習しておく

パンク修理剤や予備チューブ、タイヤレバーを積んでいても、一度も使用したことがなければ、出先でいきなり対応するのは難しいです。

ホルツのパンク修理剤については、実際に注入する必要はありませんが、バルブへの接続方法や使用手順を事前に確認しておきましょう。

チューブ交換については、ホイールの外し方、ブレーキ周辺部品の取り付け位置、チェーン調整、タイヤレバーの使い方など、実際に作業しなければ分かりにくい部分があります。

自宅の安全な場所で一度チューブ交換を経験しておけば、必要なサイズのレンチや、不足している持ち物も確認できます。

パンク修理剤の使用方法を確認し、自分でチューブ交換をする人は自宅で一度練習しておくと、出先でも落ち着いて対応できます。

まとめ

スーパーカブが出先でパンクした場合は、まずホルツのパンク修理剤で応急処置を試す方法があります。

タイヤを外さずに使用できるため、チューブ交換ができない人でも携行しやすいパンク対策用品です。

ただし、修理剤ですべてのパンクを直せるわけではありません。空気漏れが止まらない場合は、予備チューブへ交換するか、ロードサービスやバイク店を利用してください。

自分でチューブ交換をする場合は、予備チューブ、タイヤレバー、ホイールを外すレンチ、携帯空気入れ、虫回しドライバー、ラジオペンチ、軍手を用意しておきましょう。

取り外したチューブは、釘穴程度の傷であれば、帰宅後にパッチ修理して予備チューブとして再利用できます。

以前販売されていたタフアップチューブは生産終了していますが、パンク修理剤、予備チューブ、ロードサービスを組み合わせれば、出先のパンクに備えられます。

ただし、交通量の多い道路や夜間など、安全に作業できない場所では無理をせず、車体を安全な場所へ移動させてからロードサービスを利用してください。

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