スーパーカブ110におすすめのトルクレンチ
2023年11月16日 当サイトにはプロモーションが含まれます
スーパーカブ110におすすめのトルクレンチをご紹介!締め付けトルク値をはじめ、東日のトルクレンチの使い方のコツ、自分でメンテナンスできることによる節約なども掲載。
このページの目次
スーパーカブのトルクレンチの選び方
トルクレンチはボルトやナットを適正なトルク(力)で締めつける工具のことです。これ持ってなくて自分で適当に締めている人が結構多い。
理由は工具の中では値段がちょっとするからかも。トルクレンチを持ってないと外れないよう強めに締めてしまう傾向があるようですが、強めに締めすぎてしまって次に緩める時に大変だったり、ボルトや軸を傷めてしまうこともあります。
信頼性のあるトルクレンチを使ってトルク管理をすれば安心してバイクに乗ることができ、精神衛生的にも非常に良いので利用することを強くおすすめします。
自分でメンテナンスできるようになれば工具の費用などすぐに元が取れてしまいます。
トルクレンチの選び方なんですが、一番緩く締めるボルトと一番強く締めるボルトが1本のトルクレンチでできるのがコスト的にもベストです。
ちゃんと自分のバイクの最小と最大のトルク値を調査しないで適当に買ってしまうと後で買い直しなんてハメになる。
私がカブに適したトルクレンチを探していた時、最小と最大のトルク値を作業できる商品がなかなかありませんでした。
そこでスーパーカブの主要ボルトの締め付けトルク値を表にしました。
スーパーカブの締め付けトルク値
カブ110(JA07)の主なパーツの締め付けトルク値は以下の通りです。
パーツ | トルク値 (nm) |
---|---|
リアアクスル | 62 |
フロントアクスル | 59 |
スイングアーム ピボットナット | 59 |
純正ウインドシールド 10mmフランジボルト | 39 |
リアスプロケット | 32 |
O2センサー | 25 |
ドレンボルト (オイル) | 24 |
トルクリンクナット | 22 |
スパークプラグ | 16 |
フロントスプロケット | 12 |
チェーンケース | 7 |
スーパーカブにおすすめのトルクレンチ
(1)東日製作所 トルクレンチ MTQL70N(10nm~70nm)
スーパーカブの場合、一番強く締めるのが後輪のアクスルシャフトを固定するボルトでこれが62nm。チェーンケースのボルトは7nm。かなり差があります。いかにアクスルシャフトが重要であるかを物語っているわけですね。
私が買った東日のトルクレンチ(MTQL70N)でほとんど賄えます。

バイク用といってもいいでしょう。トルク測定範囲は10nm~70nmまでです。 東日は日本のメーカーで商品も日本製です。精度も高く信頼できる製品です。
私はレンチとかはKTCをメインに使っていますが、トルクレンチはこの東日製を使用しております。
カブの場合、チェーンケースのトルク値が7nmなのでこのトルクレンチでは外れますが、チェーンケースまでトルクレンチは使う人は多くはないと思いますのでこれ1本でほぼトルク管理できます。
あと念のため言っておきますが、このトルクレンチだけじゃ回せないですからね。各ボルトの大きさに合わせたソケットが必要です。私はKTCのソケットを使っています。

KTCのソケットは食い付きが良く(精度が高い)、舐めないので一度使ったらやめられません。
トルクレンチが高品質でもソケットでケチったら意味がありませんのでご注意下さい。
東日トルクレンチの使い方
使い方は簡単。 まずはレンチ先端にボルトに合ったソケットをつけます。

次にトルク値を設定します。例としてオイル交換時のドレンボルト締め付け値である24(nm)に設定してみます
小窓の値は10単位なのでトルクレンチのお尻にあるグリップを回して小窓の値が20あたりに来たら・・・

次にお尻にあるグリップの目盛りを見ながら赤のポッチを4に合わせます。

ちなみに数値が上がるほどグリップを回すのに力がいります。
これで締め付けトルク値を24に設定することができました。
最後にお尻にあるネジを指で閉めて準備完了です。

結局、終始お尻にあるグリップを回してトルク値を設定することになりますが、10の単位は小窓で、1の単位はグリップの目盛りで確認するということです。
これでボルトを回して指定したトルク値になったとこで「コキン!」と音がなります(手に感触もあります)。
作業後はお尻のネジを緩めて、再びダイヤルを回して必ずトルク値を0にしておくことを忘れずに。
緩める時は指でつまんで回せば緩めることができますが、もし固ければペンチを使えば簡単に回ります。
なお、レバーを切り替えることで逆回転(緩める)することもできますが、あくまでトルクレンチは締め付け専用でお使い下さい。
ちなみにプラスネジを規定トルクで締める場合は通常のプラスドライバーではできませんので、トルクレンチにドライバービットソケットを付けて使います(下の画像は3番プラスのドライバービットソケットを装着)。

信頼できるトルクレンチを使ってメーカー指定のトルクで締めつけておくと精神的にもメリットありますよ。
いつか手放す時でも東日のトルクレンチならリセールバリューはかなり高いですしね。
東日トルクレンチ(MTQL70N)(Amazon)

スーパーカブ以外のハンターカブやクロスカブもトルク値については若干の誤差はありますが、東日トルクレンチ(MTQL70N)の守備範囲になります。
(2)E-Value プレセット型トルクレンチ(20nm~100nm)
なお、予算的に東日のトルクレンチは手が出せないという方にはE-Value プレセット型トルクレンチあたりが東日よりも安く買えるので宜しいかと思います。
また、アマゾンのレビューを見ると、この製品には規定トルクに達しても「カチッ!」と音が鳴らなかったり、規定トルクの半分以下で「カチッ!」っと鳴るなどの不具合が一部で報告されています。
あまり安いトルクレンチ(工具)は精度も悪いので基本的におすすめできません(特にアクスルナットのトルク値を大幅に間違うと大事故につながることも)が、その辺も織り込みずみならば手で適当に閉めるよりは遥かにマシだと思います。
安いので車載専用工具として出先でのパンク時に活用する手もアリです。
E-Value プレセット型トルクレンチ(Amazon)
(3)デジタルトルクレンチ
デジタルトルクレンチはデジタル表示でトルク管理ができるレンチです。締め付けトルクを音と光で教えてくれます。機械式よりも高いですが、とても簡単にトルク値をセットでき、作業終了後に数値を0に戻す必要がありません。
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全長が短いとトルク値が高いボルトを締め付けるのにかなり力がいります。「SDT3-060」はその点では使いづらいとの口コミが散見されます。
トルクレンチはある程度長いものの方がおすすめです。
(Amazon)
主なトルクレンチ比較表
上記4つのトルクレンチの比較表を作成しました。
MTQL70N | ETR3-110 | SDT3-060 | SDT3-135 | |
---|---|---|---|---|
機械式 | 機械式 | デジタル式 | デジタル式 | |
(nm) | 10~70 | 20~100 | 3~60 | 6.8~135 |
285mm | 375mm | 230mm | 380mm | |
0.47kg | 0.906kg | 0.49kg | 0.69kg |
ボルトは緩すぎても締めすぎてもダメ
トルクレンチとか持ってなくて適当に締めている場合、どのようなことが起こりうるのでしょうか。
ボルトが緩すぎる場合
ボルトの締め付けが緩い場合(例えばアクスルシャフトのボルト)、タイヤ自体のバランスが保てなくなり、走行が大変危険な状態となります。
ボルトを締めすぎる場合
逆に締めすぎる場合はボルトに負荷がかかってしまいボルトが折れてしまう危険があります。
最悪、タイヤが外れてしまい、大事故になる可能性も高まります。
トルクレンチを使わずに締めているとどうしても締めすぎる傾向がありますので、適正トルクで締めることが重要となりますし、精神的にも安心です。

自分で整備できればメンテナンス代も節約できる
自分で愛車カブ110(JA07)を整備するようになってから2年以上。とにかくメンテナンス費用がやたら浮くのが嬉しい(浮いたお金で任意保険加入した)。
バイク屋さんにお願いしていた頃はアマゾンで1000円台で買えるタイヤが領収書見たら6000円で計上されてましたからね~(もちろん作業台は別ね)。
カブは世界一売れてるバイクだからパーツもすごく安い。アマゾンですご~く安く売られている。これが一番嬉しい。そして整備も結構簡単。Youtubeとか見ると参考になる動画いっぱいあるもんね。
そして整備していてすごく楽しい。 バイク屋さんに頼まなくてもタイヤやチェーン、オイル交換ぐらいチョチョイのチョイでできるのが一番心強い。自分が頼りになるわけだ。
いつか大震災などになってもカブさえあれば買い出しに行ける。バイク屋さんが長期休業とかになってしまっても自分でメンテできるメリットは計り知れない。
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