初めてスーパーカブに乗る場合、おすすめの免許と排気量は?
2022年7月29日 当サイトにはプロモーションが含まれます初めてスーパーカブ(110/ハンターカブ/CT125/クロスカブ)に乗る方におすすめの免許と排気量をわかりやすく解説!免許取得費用や道交法上のメリット・デメリットなどもご紹介しています。
アニメ「スーパーカブ」の放送により人気急上昇中のホンダスーパーカブにあなたも乗ってみませんか?
このページの目次
初めてスーパーカブに乗る場合、おすすめの免許と排気量は?
まず免許を取得する前に乗りたいスーパーカブを決め、法定速度や税金などについて把握しておく必要があります。
スーパーカブの現行ラインナップと法定速度・税金
ホンダのスーパーカブの排気量は50cc、110cc、125ccの3つがあります(現在市販のもので)。
ハンターカブやクロスカブも含めたカブシリーズのラインナップは下記の通りです。
(CT125) | |||
---|---|---|---|
次に法定速度や二段階右折が必要かどうか、税金なども把握しておきましょう。
カブ50 | カブ110 | カブ125 | |
---|---|---|---|
高速道路 | |||
二段階右折 | 不要 | 不要 | |
法定速度 | 30km | 60km | 60km |
2人乗り | |||
軽自動車税 | 2,000円 | 2,400円 | 2,400円 |
自賠責保険(5年) | 14,380円 | 14,380円 | 14,380円 |
2人乗り | |||
ナンバーの色 | 白 | ピンク | ピンク |
原付二種は2人乗りできますが、免許取得後1年以上経過しないとできません。
アニメ「スーパーカブ」では小熊と礼子の2人乗りについて違反が指摘されましたが、コミックでは注釈があったとのこと。
ちなみに51cc~90ccの原付二種は黄色ナンバーになるよ。
アニメ「スーパーカブ」の小熊は自分のカブを52ccにボアアップしたので黄色ナンバーに変更されたわけです。
なお、かつてカブには90ccがあったけど現在は新車はないよ。
スーパーカブに乗れる免許一覧
どの免許があればスーパーカブに乗ることができるのか一覧表にしてみました。
なお、スーパーカブはギア付きですが、クラッチはないのでAT限定免許でも乗れます。
年齢 制限 | カブ50 | カブ110 | カブ125 | |
---|---|---|---|---|
原動機付自転車 (50cc) [ペーパー試験] ※普通自動車免許に付属 | 16歳~ | |||
普通二輪 小型限定 (~125cc) | 16歳~ | |||
普通二輪 小型限定 [AT限定] (~125cc) | 16歳~ | |||
普通二輪 (~400cc) | 16歳~ | 普通二輪 [AT限定] (~400cc) | 16歳~ | |
大型自動二輪 (制限なし) | 18歳~ | |||
大型自動二輪 [AT限定] (制限なし) | 18歳~ |
すでに普通自動車免許があれば50ccまでの原付(カブ50)を運転することができますよ。
スーパーカブはスクーターではありませんが、AT限定免許でも運転できるんですよ。
原付免許(50ccまで)受験案内
最も手軽に取得できる原付免許(50ccまで)の受験案内(東京都)を掲載します。
※東京都の場合
- 【受験資格】
・16歳以上
・住所が東京都であること
・視力が両眼で0.5以上であること。一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上であること。 - 【受験場所】
府中運転免許試験場(府中市)
鮫洲運転免許試験場(品川区) - 【受験日】
平日のみ(午前と午後の計2回)※平日とは、月曜日から金曜日までの日で、祝日、休日、年末年始を除きます。なお、年末年始とは、12月29日から1月3日となります。 - 【受験内容】
適性検査(視力、聴力、運動能力など)、学科試験、実技講習(実技試験はありません)
※学科試験時間は30分。文章問題46問+イラスト問題2問。50点中45点以上(9割)で合格 - 【取得費用】
受験料1,500円
講習料4,200円
交付手数料2,050円 - 【服装など】
長袖、長ズボンなどの服装で受講。サンダル、ハイヒールなどは不可
ヘルメットは用意してあります。 - 【必要書類】
・住民票の写し
・本人確認書類(健康保険証、学生証、マイナンバーカード、住民基本台帳カード、旅券など)
・申請用写真(縦3cm×横2.4cm(1枚)無帽、正面、上三分身、無背景で申請前6か月以内に撮影したもの)
原付免許はペーパー試験だけなので手軽なイメージがありますが、合格率は2人に1人と意外に低い!
しっかり勉強しないとまた受験費用がかかってしまうよ!
教習所を利用すれば実地試験免除
原付免許(50ccまで)の場合は、ペーパー試験のみなのでバイクに乗っての実地試験はありませんが、それ以上のバイク免許は適性試験や学科試験に加えて実地試験(バイクに乗ってテスト)も必要です。
ただし、教習所に通って教習所の卒業検定に合格していれば実地試験は免除されます。
一般的に免許を取得する場合は教習所を利用して、本番試験の実地試験を免除して免許を取得するケースが多いです。
教習所と一発試験のメリット・デメリットは下記の通りです。
・運転技術や法規が学べる ・本番の実地試験免除 | ・安く済む ・短期間で取得可能 | |
・お金がかかる ・時間がかかる | ・運転技術等を自分で習得 ・実地試験が厳しめ |
あと、教習所には教官の当たりハズレが多いのも特徴です。私は車とバイクの免許取得で2つの教習所に行きましたが両方ハズレでした。その辺の詳しいお話は下の記事でご紹介していますので宜しければご覧下さい。
教習料金について
教習料金は普通自動車免許や原付免許の有無、AT限定免許かどうかで大きく異なります。
ちなみに全く免許がなくて、スーパーカブ110や125が運転できる免許を取得する場合で都内のある自動車学校では、教習料金が約16万円から17万円ほどかかります。
スーパーカブの場合、なぜかAT限定免許で運転することができるので、免許取得必要を少しでも安くしたいなら普通二輪小型限定[AT限定]免許が一番安上りとなります。
スーパーカブ50なら普通免許があれば運転できる
前に少し書きましたが、スーパーカブ50のような原付一種であれば普通免許で運転できます。つまり免許取りに行かなくてもいいってことです。
ちなみに「普通免許」は持ってるけど「原付免許」は持っていない場合は、免許証の種類の欄に「原付」の表記はありません。両方持っていれば「原付」と表示されます。
「原付」の表記がなくても50ccまでは運転できますのでご安心下さい。
下の画像は私の免許証です。
私の場合、普通免許を取りに行った2年後に自動二輪免許を取得しています。原付免許は取っていないので「原付」の表示はありません(だけど表示して欲しい!)。
最初に原付の免許を取ればその後に普通免許取っても「原付」は表示されます。たいしたことではありませんが。
ちなみに私はゴールド(優良)免許ですが、メリットは指定された警察署で更新できたり、試験場で更新しても優先的に免許証を交付してくれたりします(早く受け取れる)。
警察署での更新は試験場での更新よりも早く終わるのも良い点ですね。それと、バイク保険が安くなるのも嬉しいところです。
スーパーカブにおすすめの免許は?
スーパーカブにおすすめの二輪免許をタイプ別に分けてみました。
50ccだけ乗れればいい方
原動機付自転車免許がおすすめ!
ペーパー試験だけで取得できますし、実地試験もないので手軽で安上りです。最も安く早く取得できる免許です。
アニメ「スーパーカブ」の小熊が最初に取得した免許もこの原動機付自転車免許です(その後、普通二輪を取得)。
家庭の事情で裕福とは言えない一人暮らしの高校生「小熊」でも手軽に取得できる免許です。
ただし、制限速度が遅いので車の流れに乗れませんし、二段階右折しないといけないので都心部では乗りずらいです。郊外をのんびり走るならOKかも。
原付は車や排気量の高いバイクからは邪魔扱いされることも少なくないです。かと言って車の流れに乗ろうとすると速度違反で捕まりやすいです。
信号にも捕まりやすく、目的地への到着時間も余計にかかります。
125cc以下だけ乗れればいい方
普通二輪小型限定や普通二輪小型限定[AT限定]がおすすめです!
ただしAT限定免許はミッション車(CBR125など)には乗ることができません(スクーターとカブしか乗れない)。
普通二輪小型限定ならMT車、AT車どちらも乗ることができます。
なお、スーパーカブはAT限定免許でも運転できます。AT限定免許は教習料金が少し安く済みます。
ちなみに普通二輪小型限定は最短3日、AT限定なら最短2日で取得できるようになりました。非常に手軽に原付二種に乗れるようになったのです。
スーパーカブ50と110の価格差は44,000円です(2021年6月現在)。たったこれだけの差で車の流れに乗れるなら安いものです。しかも二段階右折しなくていいのもメリットです。
原付免許や普通免許だと50ccしか選択肢がないのでバイクを購入する際に悔しい思いをします。
将来的に排気量が高いバイクに乗り替えたい方
普通二輪免許がおすすめ!
400ccまで乗れるからです。バイクというのは長年乗っていると排気量が大きいものに乗りたくなってくるものです。
アニメ「スーパーカブ」の主人公である小熊は原付免許から取得しましたが、すぐに普通二輪免許(自動二輪免許)を取得し直して、愛車のカブを49ccから52ccにボアアップ(排気量アップ)しました。やはり30km速度制限や二段階右折禁止は面倒ですからね。
原付免許をすっ飛ばしていきなり普通二輪免許から取得することもできます。
排気量をアップするよくあるケースとして、原付だと車にナメられることも多く(煽りが多い)、こうしたことがストレスとなって排気量の高いバイクに乗りたくなることもあるのです。
私は90ccのリードというスクーターから250ccのフリーウェイというビッグスクーターに乗り換えたことがあるのですが、原付二種でも味わうことができない異次元の加速力と安定度に深く感動したものです。
また、普通二輪免許なら400ccまで乗れます。400ccならストレスが溜まるということはないですし、高速道路で長距離走るなら400ccがおすすめです。
免許は年齢が若いうちの方が費用も安く済みます。私は20歳の時に普通二輪の免許を取りに行きましたが、中年になった今、あの時に取得しておいてホントに良かったなと心から思っています。
将来的に排気量が大きいバイクに乗る乗らないにせよ、免許だけは取っておくといいですよ。
ただし、すぐにスーパーカブに乗りたいということであれば原付免許だとペーパー試験のみなのでその気になればすぐに取れます。
普通二輪免許を早く取得するコツ
私は普通免許を高校3年生の時に取得した後、20歳に自動二輪免許を取得したのですが、割と早く取得できました。
それは自動二輪免許取得前にホンダのゴリラ(50cc)に乗っていたからです。このバイクはモンキーの兄弟とも言うべき小さいバイクで3速でしたが、ギアもクラッチもあるバイクです。
排気量が大きくなっても基本操作は何ら変わりません。バイク屋のおじさんがそう教えてくれました。アクセルを緩め、クラッチを切ってギアチェンジして、またクラッチをつなぐだけです
両手と両足全て使うのでスクーターに比べると慣れるまで大変だったりしますが、若ければ若いほど体がすぐに覚えてくれます。
で、このバイクを買った直後にバイク屋さんの小さい横道で30分ほど練習した後に乗って帰りました。
なので教習所での教習ではすぐに運転できました。中古でもいいので安いギアとクラッチ付きのバイクの慣れておくと教習の時に楽ですよ。
ちなみにカブはクラッチがありません。アクセルを緩めてギアチェンジするだけなのですごく楽です。だからAT限定免許でも乗れるのだと思います。
スーパーカブに乗るならおすすめは110CC
現在スーパーカブは3つの排気量がありますが、110CCが一番バランスが良いのでおすすめ。
原付(50cc)は道交法上、制約が多すぎる
50ccは燃費が驚異的ですが、制限速度が30kmなので車の流れに乗れないし、二段階右折する必要があるので面倒です。
また50ccはトンネルに入れないなんてのも多いんです。トンネルの入り口によくある標識がこれです。
原 付 トンネル内 |
この標識は「原付(50cc)はトンネルに入ってはいけません」という意味です。
都内なら国道20号線の新宿御苑トンネルの入り口にこの標識があります。原付は入れないので上り線の場合は左の側道(世界堂方面)に迂回しなければいけませんので結構面倒です。
原付の通行禁止違反は違反点数2点、反則金5,000円になります!
スーパーカブ125は価格が高い
またカブc125は原付にしては価格が高すぎです(約40万円)し、スタイリッシュなのであれこれ付けるとダサくなります。
純正ウインドシールドの設定もないですし、ビジネスボックスや前カゴも似合いません。
全域における力強い加速とディスクブレーキなど魅力的ですが、40万円で高速に乗れないというのがちょっと。
ただし、110ccに比べ全域でのトルク感アップによる加速性能や、CT125に関しては前後ディスクブレーキと前輪ABS付きという信頼ある制動力を発揮することから、乗り味や安全重視の方にはおすすめできます。
110ccはコスパ抜群でパーツも豊富
その点、110ccは価格とパフォーマンスのバランスが良いです。
しかもパーツが豊富に販売されているので後から色々といじれます。
有名なビトッチさんのエアクリーナーボックスとマフラーは現時点では110CCのみだけです。
カブ110にビトッチさんのエアクリとマフラー付けて、さらにビッグスロットルに交換すれば125ccスクーターも餌食にできます。
スーパーカブで迷っている方は110CCを強くオススメします。
原付免許を持っていてカブが運転できるなら、新聞配達、郵便配達(特に2種があると便利)、ウーバーイーツのバイトで有利です。
全国どこに行っても仕事にありつけるよ!
瀧セージ氏による新聞配達テクニック
うまくなると瀧氏のように走りながら投函することも可能だ。
さいたま中央郵便局元旦出陣式
これだけ郵便配達バイクが多いと自分もカブで郵便配達に行きたくなるから不思議だ。
スーパーカブのメリットとデメリット
次にスーパーカブのメリットとデメリットについてご紹介致します。
- 税金や保険が安い
- 燃費が異常にいい(50ccなら105.0km/L、110ccでも62.0km/L)
- 置き場所にそれほど困らない
- 自分で整備できるのでメンテナンス費を大幅節約可
- 消耗品やパーツがやたら安い(アマゾン)
- 郵便配達や新聞配達の即戦力になれる
- 妬まれにくい(カブ内での妬みは有り)
- 割と白バイが見逃してくれる(無茶苦茶な運転は無理)
つまり維持費がかからないということです。特にカブの場合は世界で60億台も売れたバイクです。なので部品とかが安いのです。タイヤなんて安ければ1000円代で買えることができるのですから。
また、カブの場合はリアボックスやカゴをつければ買い物にも大活躍です。スクーターではなかなかこのようにはいきません。
- 車にナメられる(轢かれそうになることも)
- 50ccの場合、すぐに捕まる(二段階右折、制限速度違反)
- 高速に乗れない
- 盗難が多い(軽いのでプロにかかれば2分でお持ち帰り)
カブの場合はドライバーからは自転車と同等に扱われることも多く、車よりも早いと「カブのくせに生意気だ!」ということで心無いドライバーから嫌がらせをされやすいです。それが嫌ならこんな特権がスーパーカブにはあります。
また、50ccですと二段階右折や法定速度30kmの縛りがあるのでよく白バイに捕まったりします。また、高速にも乗れません。
原付二種だと二段階右折や30km制限の縛りはないのでよほど早い流れの道でなければ車の流れに乗ることができます。
ただし、バイパスや深夜などでは一般道でも100km近くの流れがあったりしますのでそういった場合はリスキーです。
また、盗難も多いです。これは原付に限ってことではありませんが。
私も2台盗まれましたし。排気量にかかわらずしっかりした盗難対策が必要です。
それとステータスというものはないバイクなので、プライドが高い方や見栄っ張りな方には向きません。すぐに他のバイクに浮気してしまうかもしれません。
以上、スーパーカブに乗るために必要な免許についてお話ししました。交通ルールを守って乗ればスーパーカブは大変便利な乗り物です。
燃費が良く、整備さえすれば故障もほとんどないこのバイクは災害が起きた場合に、力強い味方になること間違いなしです。
あなたもスーパーカブに乗ってみませんか!
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