スーパーカブに最適な胸部プロテクターは?コミネSK-629/SK-809を徹底比較レビュー
2025年11月28日 当サイトにはプロモーションが含まれますスーパーカブ乗り(原付バイク)におすすめのコミネ胸部プロテクター「SK-629」の口コミ・使用感をご紹介します。できるだけ目立たず、普段使いしやすい胸部プロテクターを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
このページの目次
スーパーカブにおすすめの胸部プロテクター
コミネ チェストアーマー SK-629(CE規格レベル1)
まず最初に私が使い始めたのが、コミネの胸部用プロテクター SK-629です。
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CE規格レベル1の製品ですが、全体的に薄手でしなやかなので、ポロシャツやカジュアルシャツの下に着てもほとんど違和感がありません。
「とにかく目立ちたくない」「普段着のまま、さりげなく安全性を上げたい」という方にはちょうどいいバランスです。通勤や買い物など、日常使いメインならこの軽さはかなりありがたいです。
一日中、服の下に付けっぱなしでも我慢できるレベルの着け心地なので、“着ける習慣”が続きやすいのも大きなメリットだと感じています。
コミネ チェストアーマー SK-809(CE規格レベル2)

そこから一歩進んで、より衝撃吸収性を重視したい方に向いているのが、SK-809(CE規格レベル2)です。現在、私はこちらをメインで使っています。
SK-629よりも素材がしっかりしていて厚みがあり、そのぶん防御力はワンランク上という印象です。速度域が高めの道路をよく走る人や、万一のときのダメージを少しでも減らしたい人にはこちらがおすすめです。
その反面、服の下に着ると多少「鳩胸」気味にはなります。とはいえ、大きめのウインドブレーカーやパーカーを羽織ってしまえば、街中でもそれほど違和感はありません。
旧型との比較
2つを並べて比較するとこんな感じです。左が新型(レベル2)、右が旧型(レベル1)。

ポイントは裏面の作りです。レベル2のモデルは3Dメッシュ構造になっていて、指で押すとしっかりとした弾力があります。

レベル1の方は、そこまで分厚いメッシュではなく、指で押すと軽くへこむ程度のクッション性です。

触ってみると、レベル2の方が衝撃吸収力に余裕があるのがよくわかります。そのぶん、重さと厚みも増しますので、「快適さと安全性のどちらをどれくらい優先するか」で選ぶと良さそうです。
胸部プロテクター単体であれば、どちらのモデルもリアボックスに余裕で収納できます。冬場はシャツの下に装着したまま歩くことも多く、防風性や防寒性アップにもひと役買ってくれます。
なお、背面プロテクターと胸部プロテクターが一体になったフルタイプの製品もありますが、リアボックスに入れようとするとメットや荷物のスペースがかなり圧迫されると思った方がよいです。
強引に丸めれば入らないこともないかもしれませんが、命を守ってくれる大切な装備なので、できれば雑な扱いは避けたいところです。収納や持ち運びが面倒になってくると、どうしても「そのうち使わなくなる」パターンに陥りがちです。
その点、胸部プロテクター単体タイプなら、近場のお出かけ~日常の足まで気軽に使いやすく、装着率も自然と上がります。
雨天や強風時など、転倒リスクが高まるコンディションでは、脊椎までカバーできるタイプを併用する、という使い分けもアリですね。
どちらのモデルも、装着した上から一回り大きめのウインドブレーカーを羽織ればほぼ隠せます。
「天候・行き先・走る道路」に応じてプロテクターを使い分けるのが理想です。
胸部プロテクターのメリット
(1) 四季を問わず使える
ジャケット一体型のプロテクターだと、真夏は暑くて着る気にならない、という人も多いと思います。
その点、胸部プロテクター単体であれば、真夏は多少蒸れはするものの、まだ現実的な範囲で着用できます。「これ一枚あるかどうか」で、生死やケガの重さが変わることを考えると、数千円の投資としては相当コスパが高い装備です。
(2) 服の下にも装着できる
薄手のモデルであれば、Tシャツやポロシャツの下に装着しても外見にはほとんど出ません。
いかにもなバイク用ジャケットが苦手な方でも、普段着っぽいスタイルのまま安全性だけ底上げできるのは、胸部プロテクター単体ならではのメリットです。
(3) 収納しやすい
ジャケットタイプのプロテクターはどうしても嵩張るのがネックですが、胸部プロテクター単体なら薄くてコンパクトなので、リアボックスにすっと入ります。
ツーリング先で徒歩移動が増えるときは、リアボックスにしまってしまえばOK。
「気軽に出し入れできる=長く愛用しやすい」という意味でも、携帯性はかなり重要なポイントだと感じています。
プロテクターの重要性
バイクの事故死因第二位は胸部強打
バイク死亡事故の主な死因は、1位が頭部、2位が胸部、そして腹部と続くと言われています。頭部はヘルメットで守っている人がほとんどですが、それ以外の部位はほぼ無防備な状態のライダーが多いのが現実です。
胸部は心臓や肺など大切な臓器が集中しているため、強く打ち付けると死亡率が一気に高まります。また、脊髄を損傷して一生車いす生活になってしまうケースもあります。
コロナ禍以降、「密を避けられる移動手段」としてバイクの人気が再び高まり、通勤手段を電車から二輪へ切り替える人も増えていますが、それに合わせて二輪の事故件数も増加傾向だと警察も注意を呼びかけています。
高速道路上で、ちょっとしたバランスの崩れから転倒する事故映像もよく見かけます。

もし後続車に轢かれていたら、助からなかった可能性もあります。ヘルメットだけでなく、胸部や背中を守るプロテクターの重要性がよくわかると思います。
夏になると、短パン・半袖・半キャップみたいな軽装でバイクに乗っている人をよく見かけますが、転倒すると骨折だけでは済まず、あっという間に血だらけになりますよ。
安全運転でも避けられないバイク事故
高校時代のクラスメートがバイク事故で亡くなった経験もあり、運転するときは常に「これ以上ないくらい慎重」にしているつもりです。
とはいえ、自分がどれだけ注意していても避けられないタイプの事故はどうしても存在します。
代表的なのが、強引な右折車です。特にカブのような原付クラスだと、相手ドライバーに「遅い乗り物」となめられてしまい、すでにこちらが交差点に進入しているのに強引に右折してくる車も少なくありません。
さらに、道路に飛び出してくる子ども、ボール、落下物なども完全には避けきれません。
ギリギリで回避しようとして急なハンドル操作をすると、バランスを崩して自分だけ転倒するパターンも十分ありえます。
そんな時、胸部プロテクターを装着していれば、致命傷を負う確率を下げられる可能性が高くなります。
昔、カブ100EX(通称タイカブ)に乗っていた頃、時速45kmほどでちょっとした事故に遭いました。
多摩川にかかる橋を走行中、前の車が巻き上げたミニクッションのようなものがこちらの前輪に噛み込み、そのままフロントロック。体は前方に投げ出され、胸部を強打しました。
その瞬間、文字通り「死を覚悟した」のを今でもはっきり覚えています。ビジネスボックスは半壊状態で、エンジンもかからなくなりましたが、車体はなんとか修理可能なレベルでした。
胸部を強打したことがある人ならわかると思いますが、一時的に呼吸ができなくなるあの感覚、本当に恐怖です。
子どもの頃にもテニスコートのネットを飛び越えようとして足が引っかかり、胸から落ちて呼吸が止まりかけたことがあります。そのトラウマもあって、今でも道路上に何か転がっていると、つい減速してしまいます。
避けたつもりでも、自分の方へ転がってくることが本当に多いんですよね(マーフィーの法則…)。
事故後、馴染みのバイク屋さんに引き取りに来てもらったのですが、半分吹っ飛んだビジネスボックスを見て「えっ……これでよく無事でしたね!」とかなり驚かれました。
また、都内の脇道を走行中にサッカーボールが転がってきて、それを踏んでしまいバランスを崩して転倒したこともあります。この時はカウルが割れた程度で済みましたが、もう少し速度が出ている幹線道路だったら、同じ転倒でもダメージは全く違っていたはずです。
事故に大型バイクも原付バイクも関係ない
「カブみたいな原付でプロテクターまでは大げさだろう」と思う方もいるかもしれませんが、実際のところ事故に排気量は関係ありません。
毎日のように通勤・通学でバイクに乗る人ほど、単純に「バイクに乗っている時間」が長くなるので、そのぶん事故に遭う確率も高くなります。
原付二種であれば、制限速度が表示されていない一般道では最大60km/hで走ることもできます。その速度で無謀な横断者や飛び出しとぶつかれば、ハーレーだろうがスーパーカブだろうが、結果はそう変わりません。
しかも、これまでのスーパーカブシリーズはドラムブレーキ車が多く、どうしても制動力に限界があります。最近のハンターカブなどは前後ディスクブレーキ+ABS装備でかなり良くなってきましたが、全体で見るとまだ少数派です。
そう考えると、「原付だから大丈夫」「近所しか乗らないから大丈夫」と言える状況ではないと思っています。
原付ライダーの中には、
- プロテクターは一切付けない
- 任意保険に入っていない
- 盗難対策はハンドルロックだけ
という人もかなり多そうですが、事故や盗難は起きてしまってからではどうにもならないのが現実です。
さすがにモトクロスライダーが着けるようなフル装備をスーパーカブで再現する必要まではありませんが、胸部プロテクターのように、上からウインドブレーカーを羽織れば目立たない装備なら、街乗りカブとも十分相性がいいと感じています。
週に一度、近所をぐるっと回るだけならヘルメットのみでもいいかもしれませんが、少しでも走行距離が長くなる方や、幹線道路・バイパスを走る方は、胸部プロテクターを「標準装備」にしておくことをおすすめします。
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19歳からバイクに乗り始め、2010年からホンダスーパーカブ110(JA07グリーン)が愛車(たぶん死ぬまで)。