スーパーカブのリアボックスの選び方|用途別・容量別で失敗しない最適サイズが分かる完全ガイド
2025年12月5日 当サイトにはプロモーションが含まれます
スーパーカブで通勤・通学・買い物・キャンプをこなすうえで、リアボックスはほぼ必須の装備と言っていい存在です。
ただ、「どのくらいの容量が良いのか」「素材は何が違うのか」「通勤とキャンプ兼用にできるのか」など、初めて選ぶ人には分かりにくい点も多いと思います。
このページでは、通勤・通学・買い物・キャンプなど用途別に、どのくらいの容量・形・素材のリアボックスが使いやすいかを整理しながら、選び方のポイントを分かりやすく解説します。
このページの目次
スーパーカブに用途別リアボックスの選び方
通勤・通学向けリアボックス
毎日の通勤・通学で使う場合は、荷物の量はそこまで多くありませんが、「雨でも荷物が濡れないこと」「ヘルメットやレインウェアが入ること」が重要になります。
- 容量の目安:40〜60L 前後
- 入れたい物:ヘルメット、カッパ、カバン、弁当、ノートPCなど
- ポイント:横幅が広すぎないものを選ぶと、駐輪場でも扱いやすい
このクラスの容量であれば、通勤・通学とちょっとした買い物まで十分対応できます。フタがフラットなタイプだと、休憩中に地図やノートを広げられる「簡易テーブル」としても使えて便利です。
通勤全体の装備をまとめて見直したい場合は、こちらも参考になります。
買い物向けリアボックス
日常の買い物用として使うなら、できれば「買い物カゴ1〜1.5個分」くらいの容量が欲しくなります。
- 容量の目安:60〜90L 前後
- 入れたい物:スーパーのレジ袋、ペットボトルケース、トイレットペーパー等
- ポイント:できるだけ角型(四角い箱型)の方が収納効率が高い
週末にまとめ買いするスタイルなら、多少大きめでも役に立ちます。 ただし、容量アップ=箱の面積が大きくなり、横風の影響も大きくなるので、風の強い日はスピードを控えめにすると安心です。
キャンプなど「荷物をたくさん積みたいシーン」も視野に入れるなら、こちらの記事もおすすめです。
キャンプ・ロングツーリング向けリアボックス
キャンプやロングツーリングとなると、テントや寝袋・調理道具など荷物が一気に増えます。リアボックス単体で全てを収納しようとすると、かなり大容量のモデルが必要です。
- 容量の目安:90〜150L クラス
- 入れたい物:テント、マット、寝袋、調理器具、衣類など
- ポイント:
- ガンガン荷物を投げ込める角型・大容量タイプが便利
- 上面がフラットだと、更に荷物をくくり付けやすい
このクラスは明らかに「キャンプ・業務用」寄りの世界になります。 走行中の安定性や駐輪時の立ちゴケリスクも高くなるため、フロント側にも荷物を分散させたり、強化センタースタンドの導入も検討すると安心です。
ロングツーリング全体の装備バランスを知りたい方は、こちらもセットで読むと具体的な積載イメージが湧きます。
容量から選ぶリアボックスの目安
用途ごとに容量の目安を一覧にすると、だいたい次のようなイメージになります。
| 容量の目安 | 入る物イメージ | 主な用途 |
|---|---|---|
| 〜30L | ヘルメット1個+α | 近所の買い物、原付スクーターと同等の使い方 |
| 40〜60L | ヘルメット+雨具+カバンなど | 通勤・通学+日常の買い物にバランス良し |
| 70〜90L | 買い物カゴ相当の荷物 | まとめ買い派・遠出の多い人向け |
| 100L〜 | キャンプ用品一式の大部分 | キャンプ・業務使用・配達など |
「ちょっと足りないかな?」と感じる程度の容量を選んだ方が、横幅や風の影響が抑えられ、扱いやすさとのバランスが良くなることが多いです。
素材ごとの特徴と選び方
リアボックスに使われる主な素材は、次の3種類です。
ポリプロピレン(PP)
- 硬いゴムのような弾力があり耐衝撃性が高い
- 郵政カブのリアボックスなどで採用される素材
- 転倒や軽い追突に対して強い
- 紫外線に弱く、色あせしやすいのが弱点
過酷な使い方をする人や、キャンプ・業務用途が多い人に向いた素材です。 屋根なし駐車の場合はバイクカバー併用で劣化を遅らせるのがおすすめです。また、ボックス内のサビやカビが気になる場合は、以下の記事も参考になります。
AES樹脂
- 純正リアボックスなどでよく使われる素材
- 強度も十分で、耐候性(紫外線への強さ)が高い
- 長期間使っても色あせしにくい
- PPほどの「しなり」はないが、バランスの良い素材
長くきれいな状態で使いたい人にはAES樹脂製がおすすめです。 通勤・通学〜日常使いを中心に、オールマイティーに使えます。
FRP(繊維強化プラスチック)
- ピザ屋などのデリバリーボックスでもお馴染み
- 成形しやすく、コストも抑えやすい
- 紫外線で経年劣化しやすく、ヒビ割れが出やすい
価格を抑えたい場合や、デザイン重視で選ぶ場合に候補になります。 ただし、10年単位で使う前提ならAES樹脂やPPの方が安心です。
素材の比較まとめ
| AES樹脂 | ポリプロピレン | FRP | |
|---|---|---|---|
| 強度 | ◎(十分強い) | ◎(非常に強い) | ○(経年でヒビ) |
| 耐候性 | ◎(色あせしにくい) | △(紫外線に弱い) | △(コーティングが劣化しやすい) |
| 価格帯の目安 | 中〜やや高め | 中〜高め | 安め |
結論としては、日常使いならAES樹脂製、ハードユースならPP製を基本に考えると失敗しにくいです。
純正ビジネスボックスを使っている方は、使い勝手を良くするための中敷きアイテムもチェックしてみてください。
鍵と防犯面の注意点
リアボックスの鍵は「簡易セキュリティ」
リアボックスの鍵はあくまで簡易ロックであり、金庫のようなセキュリティは期待できません。
- 本気でこじ開けようとすれば壊されてしまう
- 安価なボックスほど鍵の作りが簡素なことが多い
そのため、貴重品を入れたままバイクから離れるのは厳禁です。 入れて良いのは、盗まれても致命傷にならないもの(レインウェア・ヘルメット・作業着など)に留めた方が安心です。
リアボックスだけでなく、バイク本体の盗難対策もあわせて強化しておくと安心感がまったく違います。
鍵のグレードに注目
同じシリーズの中でも、
- 簡易ロックタイプ(安価・防犯性は低い)
- 専用キー採用のロックタイプ(やや高価・防犯性は高め)
のように、鍵のグレードが違う場合があります。 予算が許すなら、専用キー採用の上位ロックタイプを選んだ方が、操作感も防犯面も安心です。
取り付けと安全面のポイント
駐輪場事情(幅の問題)
都心部の駐輪場やスーパーの駐輪スペースは、白線の幅が狭いことがよくあります。
- 横幅の広いボックスは、隣の自転車・バイクと干渉しやすい
- 場合によっては入りきらず、駐輪を断念せざるを得ないことも
日常的に狭い駐輪場を使う場合は、横幅を控えめにした中容量タイプを選ぶとストレスが減ります。
風の影響と走行安定性
リアボックスが大きくなるほど、風の抵抗も増えます。
- 強風の日はスピードを控えめに
- 河川の橋や海沿いなど、横風の強い場所は特に注意
スーパーカブ自体が軽量なバイクなので、リアボックス+積載荷物の「風受け面積」が大きくなると、横風でハンドルを取られやすくなります。
詰め込みすぎと立ちゴケ
「こんなに入るならまだいけるだろう」と、つい詰め込みたくなりますが、リアに重さが集中すると、
- 低速時にフラつきやすい
- 停車・取り回しで立ちゴケしやすい
といったリスクが高まります。 目安としては、リアボックスの最大積載量にかかわらず、10kg程度までに収めておくと安心です。
センタースタンド・強化スタンドの検討
配達やキャンプで、常に重い荷物を載せた状態で使う場合は、
- 車体が傾きにくいセンタースタンドを積極的に使う
- 場合によっては強化スタンドを導入
といった対策も有効です。 とくにリアが重くなると、サイドスタンドだけでは不安定になりやすいため、駐輪方法にも気を使いましょう。
スタンドや工具など、リアボックス取り付け前に揃えておきたい整備用アイテムは、以下の記事も参考になります。
失敗しないリアボックス選びのコツ
- ① まず用途を決める 「通勤メイン」「買い物メイン」「キャンプメイン」など、自分が一番多く使うシーンをはっきりさせる。
- ② 必要な容量をイメージする 入れたい荷物を紙に書き出し、「最低どのくらい必要か」を考える。ダンボール箱で仮ボックスを作ってみるのもおすすめ。
- ③ 駐輪場の幅と走る場所を思い出す 毎日使う駐輪場が狭い/幹線道路や橋をよく走る…など、自分の環境に応じて「大きすぎない」サイズを選ぶ。
- ④ 素材と鍵のグレードを確認 長くきれいに使いたいならAES樹脂・PP製+専用キータイプが無難。
- ⑤ 予算は「少し多め」に見ておく 安物を何度も買い替えるより、ある程度しっかりしたボックスを一度買った方が、トータルでは得なことが多い。
リアボックス以外に「最初に揃えるべき装備一式」が知りたい場合は、こちらもどうぞ。
まとめ
スーパーカブ用のリアボックスは、
- 通勤・通学中心なら40〜60Lの中容量
- 買い物メインなら60〜90Lの大容量角型
- キャンプ・配達なら100L以上+強度の高い素材
といった目安で考えると、自分に合ったサイズが見えやすくなります。
また、素材や鍵のグレード、駐輪場の幅、風の影響、積載重量など、「使い勝手」と「安全性」の両方を意識して選ぶことが、リアボックス選びで後悔しない大きなポイントです。
一度取り付けると長く付き合うことになるパーツなので、見た目だけでなく、用途・容量・素材・安全性をじっくり比べて、自分のカブライフに合うリアボックスを選んでみてください。
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19歳からバイクに乗り始め、2010年からホンダスーパーカブ110(JA07グリーン)が愛車(たぶん死ぬまで)。