スーパーカブ整備を楽にする道具|工具箱・作業マット・パーツトレイの選び方
このページでは、スーパーカブ整備であると作業が楽になる道具を紹介します。
ソケットレンチ、トルクレンチ、超ロングメガネレンチなど、最初に揃える基本工具は親記事でまとめています。
この記事で扱うのは、いわゆる必須工具ではなく、整備中の失敗を減らしたり、作業時間を短くしたり、膝や腰の負担を軽くするための補助道具です。
スーパーカブは構造がシンプルなので、基本工具だけでも整備はできます。ただ、実際に何度も作業していると、「これは最初から持っておけばよかった」と感じる道具がいくつも出てきます。
スーパーカブ整備を楽にする道具まとめ
| 悩み | あると便利な道具 |
|---|---|
| ネジを早く外したい | 電動ドライバー・電動ボールグリップドライバー |
| 固着ネジ・なめたネジが怖い | ネジザウルス・潤滑剤 |
| ボルトをなくしたくない | マグネット付きパーツトレイ・小物ケース |
| 膝や腰がつらい | 作業マット・養生マット・ワークマット |
| 工具をまとめたい | 工具箱・ツールバッグ・ツールワゴン |
このページの目次
スーパーカブ整備を楽にする道具の選び方
まず大事なのは、基本工具と便利道具を分けて考えることです。
ソケットレンチ、トルクレンチ、ロングレンチ、貫通ドライバー、タイヤレバーなどは、作業そのものに必要な工具です。一方で、電動ドライバー、パーツトレイ、作業マット、工具箱などは、作業を楽にするための道具です。
予算が限られているなら、まずは親記事で紹介している基本工具を優先してください。そのうえで、作業中に困ったことが出てきたら、この記事の道具を買い足していくのが無駄の少ない揃え方です。
コードレス電動ドライバー|レッグシールド脱着がかなり楽になる

スーパーカブの整備を自分でやるようになると、電動ドライバーが欲しくなる場面があります。
たとえば、レッグシールドを外す作業です。JA07の場合、フロントカバーやバッテリーカバーも含めると複数のネジを外す必要があります。一本一本を手回しで外すと、地味に時間がかかります。
私はHiKOKIの10.8Vコードレスインパクトドライバを使っています。コンパクトで軽く、作動音も比較的静かなので、カブ整備程度なら扱いやすいです。
ただし、電動工具は便利な反面、使い方を間違えるとネジ山をなめる原因にもなります。特にバイクのプラスネジは、サイズが合っていないビットで無理に回すと一気に傷みます。
バイクでは3番プラスを使う場面が多いので、付属の2番ビットだけで作業しないように注意してください。必要に応じて、3番プラスドライバビットやドリルビットセットを買い足しておくと安心です。
HiKOKI 10.8V コードレスインパクトドライバ(Amazon)
ネジ回しだけなら電動ボールグリップドライバーも便利

穴あけまでしないなら、ベッセルの電動ボールグリップドライバーも使いやすいです。
このタイプの良いところは、電動でも手動でも使えることです。最初に固いネジを緩めるところと、最後に締め込むところは手動で行い、途中の回す作業だけ電動にできます。
強力なインパクトドライバーより安心感があり、レッグシールドやカバー類の脱着にはかなり向いています。
ベッセル電動ドライバー(Amazon)
ネジザウルス|なめたネジ・固着ネジの保険になる

スーパーカブの整備を自分でやっていると、いつか固着ネジにぶつかります。
特に古い車両では、レッグシールド下のプラスネジや、スロットルケーブルホルダー周辺のネジがかなり固いことがあります。サイズの合ったドライバーを使っても、ビクともしないことがあります。
そういうときに無理やり回すと、ネジ山をなめて作業が止まります。そこで保険として持っておきたいのが、ネジザウルスのような専用プライヤです。
ネジザウルスは、なめたネジの頭を外側からつかんで回すための道具です。普通のペンチよりもネジをつかみやすい形状になっているので、固着ネジ対策として一つあると安心です。
ただし、いきなりネジザウルスに頼るのではなく、まずは潤滑剤を吹く、サイズの合った貫通ドライバーを使う、押す力を意識する、という順番が大事です。
ネジザウルス(Amazon)
マグネット付きパーツトレイ|ボルト紛失を防ぐ

整備中に外したボルトやナットを地面に置くのは、あまりおすすめしません。
コロコロ転がってなくなったり、道路の排水穴に落ちたりすると、作業がそこで止まります。小さなワッシャーやバルブコアなどは、見失うと探すだけでかなり時間を取られます。
そこで便利なのが、マグネット付きパーツトレイです。
KTCのマグネット付きパーツトレイは、外したボルトやナットを磁力で保持してくれます。皿の裏にはラバーが付いているので、コンクリートの上に置いても音が出にくいです。
特に、出先でパンク修理をするときは焦ります。焦っているときほど、小さな部品をなくしやすいので、こういう地味な道具が役立ちます。
KTC マグネット付パーツトレイ(Amazon)
小物ケースもあると便利
持ち運び用の小物入れとしては、100均などで売っている透明ケースも便利です。

チューブのバルブコア、予備の小ネジ、ワッシャーのような細かい部品は、こうしたケースに入れておくと管理しやすくなります。
工具箱・ツールバッグ|工具をまとめておく

工具が増えてきたら、工具箱かツールバッグが必要になります。
最初はプラスチック製の工具箱で十分です。軽くて扱いやすく、価格も安めです。金属製の工具箱は丈夫ですが、錆びやすかったり、角が当たると痛かったりするので、個人的にはプラスチック製の方が気楽に使えます。
工具箱を選ぶときは、今持っている工具だけでなく、これから増える工具も入るサイズを選ぶと失敗しにくいです。ソケット、レンチ、ドライバー、プライヤ、ビードワックスなどを入れると、思ったよりすぐいっぱいになります。
KTC プラハードケース(Amazon)
ツールバッグは出先用・車載用に向いている

出先でのトラブルに備えるなら、ロールタイプのツールバッグも便利です。
特にカブの場合、出先で一番怖いのはパンクです。私はチューブ交換に必要な工具、タイヤレバー、空気入れ、エアゲージ、予備チューブなどを選んで携帯しています。
ただし、車載工具は入れすぎても重くなります。自宅整備用の工具と、出先で使う工具は目的が違うので、持ち運び用は必要最小限に絞った方が使いやすいです。
KTC ツールバッグ(Amazon)
ツールワゴンは作業場所がある人向け

自宅に広めの整備スペースがあるなら、ツールワゴンも便利です。
工具箱から毎回工具を出し入れする必要がなくなり、作業効率はかなり上がります。ただ、屋外保管だと汚れや雨の問題がありますし、置き場所も必要です。
室内ガレージや屋根付きスペースがある人向けの道具と考えた方がいいでしょう。
ツールワゴン(Amazon)
作業マット・養生マット|膝・腰・ホイールを守る

スーパーカブ整備は、しゃがんだり、膝をついたりする作業が多いです。
レッグシールドの脱着、アクスルナットの作業、タイヤ交換、チェーン調整などは、地面に近い位置で作業することになります。コンクリートやアスファルトに直接膝をつくと、かなり痛いです。
そこであると便利なのが、作業マットや養生マットです。
私はプロスタイルツールの養生クッションマットを、工具置き場やホイールの傷防止に使っています。出先でのパンク修理のときにも、ホイールを直接地面に置かずに済むので安心です。
プロスタイルツール 養生クッションマット(Amazon)
膝をつく作業にはワークマットも便利

膝への負担を減らしたいなら、KTCワークマットのような小型マットも便利です。
小さめなので、作業位置に合わせて動かしやすく、工具箱にも入れやすいです。腰や膝に不安がある人ほど、こういう負担軽減グッズは早めに用意しておくと楽になります。
KTCワークマット ミニ(Amazon)
デイトナの作業マットは携帯性が良い

デイトナのバイク用作業マットは、2つ折りにできるのが特徴です。
折りたたむと座ることもでき、携帯性も良いので、ツーリング先の応急作業にも使いやすいです。
デイトナ バイク用 作業用マット(Amazon)
あると便利な補助工具
ここからは、使用頻度は高くないものの、作業内容によっては持っていると便利な補助工具を紹介します。
2WAYハンマー|アクスルシャフトを抜くときに便利

アクスルナットを外したあと、アクスルシャフトを抜くときにハンマーがあると便利です。
ただし、金属ハンマーで直接シャフトを叩くのはおすすめしません。傷を付ける可能性があるため、ゴムや樹脂のハンマーを使った方が安心です。
パンク修理のパッチ圧着用としても使えます。
ストロングツール 2WAYハンマー(Amazon)
スケール|チェーンの遊び確認に使う

チェーンの遊びを確認するには、スケールが必要です。
チェーンが緩すぎると加速が悪くなりますし、状態が悪いまま放置すると危険です。下側のチェーンカバーを外せば確認できるので、定期的にチェックしておきましょう。
シンワ スケール(Amazon)
真鍮ブラシ|プラグやセンサーまわりの清掃に

スパークプラグやO2センサーなどの汚れ落としには、真鍮ブラシがあると便利です。
私は年に一度、レッグシールドを外して洗うタイミングで、プラグ、O2センサー、エアクリーナー、ブリザードレン、エンジンオイル交換などをまとめて行うことがあります。
頻繁に使う工具ではありませんが、清掃用として一つ持っておくと役立ちます。
いじり止めトルクスレンチ|カスタムする人向け

いじり止めトルクスレンチは、初心者が最初に揃える工具ではありません。
ただし、ビッグスロットルボディ交換など、一部のカスタム作業では必要になることがあります。ノーマルで乗る人には優先度は低いですが、カスタムまで自分でやりたい人は持っておくと安心です。
SK11 ヘックスローブレンチセット(Amazon)
大量工具ボックスは買うべき?
工具が大量に入ったセットは、見た目もよく、バラで買うより安く感じることがあります。
ただし、スーパーカブ整備では使わないサイズや工具も多く入っています。最初から大きな工具ボックスを買うより、必要最低限の工具を揃えて、不足したものを買い足す方が無駄は少ないです。
基本工具の選び方はこちらの記事でまとめています。
もちろん、予算に余裕があって、工具をきれいに収納したい人には大型セットも魅力があります。バイク整備以外の日曜大工にも使うなら、無駄にはなりにくいでしょう。
スーパーカブ整備を楽にする道具でよくある質問
最初に買うべき便利道具はどれ?
最初におすすめなのは、マグネット付きパーツトレイと作業マットです。どちらも高額ではなく、ボルトの紛失や膝の痛みを防げるので、整備初心者でも効果を感じやすいです。
電動ドライバーは必須?
必須ではありません。レッグシールドやカバー類をよく外す人には便利ですが、たまにしか整備しないなら手動ドライバーでも十分です。使う場合は、ネジに合ったビットを選び、締めすぎに注意してください。
工具箱とツールバッグはどちらがいい?
自宅整備用なら工具箱、出先用ならツールバッグがおすすめです。工具箱は収納力があり、ツールバッグは持ち運びやすいのがメリットです。
作業マットは必要?
膝や腰がつらい人にはかなりおすすめです。カブ整備は地面に近い作業が多いため、作業マットがあると体の負担が減ります。ホイールや工具を地面に直接置かずに済む点もメリットです。
便利道具を全部揃える必要はある?
全部揃える必要はありません。まずは基本工具を揃え、実際に整備してみて困った部分を補う形で買い足せば十分です。
スーパーカブ整備は、道具を少しずつ揃えていく楽しみもあります。最初から完璧を目指すより、作業しながら自分に必要な道具を見極めていくのがおすすめです。






