スーパーカブ110(JA07)のアクスルナットが緩まない!
2024年1月12日 当サイトにはプロモーションが含まれます自分でバイクを整備している人のブログとかを色々見ていると、リアタイヤの軸となるアクスルシャフトを締めているナットが異常に固いよう。
ここが緩みやすいと最悪タイヤが外れて大事故につながることからかなり高いトルクで締められている。
ちなみにカブ110において、チェーンケースのボルト締めつけるトルク値が7nmに対して、リアのアクスルシャフトは62nmなのです。
つまり約9倍もの差があるわけですからいかに強く締め付けないといけないのかがわかります。
これでは20cm程度のメガネレンチ使って渾身の力で回そうとしてもビクともしないはず。私のように70kgオーバーの全体重を乗せるようにしてもだ。 潤滑油を差して、翌日回してみたがやっぱりダメ。
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アクスルナットを緩めるには長いレンチが必要
その後、色々調べたらアクスルナットのような固く締められているナットは長いレンチで回すのが常識であった。長いほど(限界はあるけど)トルク(力)がかかるから。
で早速、KTCの超ロングストレートメガネレンチを購入。 私が買ったのは12×14mmのもの。これは12mmと14mmのナットが外せるってこと。
でもこれからカブ110のタイヤ交換とか自分でやる人は19mmも外せるロングレンチも買っておいた方がいいです。
それと呉556を事前にナットに吹いておきましょう。
アクスルシャフトがどっちから入っているのかが重要
ここで重要なのが、リアのアクスルシャフトがどっちから入っているかです。 カブ110(JA07)購入時は左が19mm(アクスルナット)右が14mm(アクスルシャフト)となっている。
バイク後方部でレンチを使って緩める場合、右側(14mm)のアクスルシャフトから緩めないと体重を乗せられない。
左側の19mmナットの方で緩めようとするとレンチを引きあげるように回さなければならず、これでは体重を乗せられない。
アクスルシャフトのような高トルクで締められている箇所は工具を引いて使うよりも地面側に体重を乗せながら押した方が力が伝わりやすいのだ。
手前に引くような使い方をすれば何かの拍子でレンチが自分の顔面(目や頭)に当たって大ケガをすることもある。
本当はアクスルナット(19mm)の方を緩めるのが基本らしいのですが、どうしても手前に引くと力が伝わらないので今回私はアクスルシャフト側(14mm)を緩めたわけです。
ま、レンチの使い方など人それぞれなので何ともいえないけど、前述の通り、19mmと14mmのロングレンチはやっぱり持っていた方がいい。
というかこれがないと作業できない。 短いレンチとかモンキーレンチじゃとても緩まないですよ。
こんな細い棒であんな固いナットを回せるのか?
で、アマゾンで買ったKTCの超ロングストレートレンチ。 実際にやろうとしたが、こんな細い棒で回すことができるのが不安がよぎった。
レンチが折れるんじゃないのか、ボルトやシャフトが割れちまうんじゃないのかと。
そんなことを思いながら回してみました。でも腕の力だけ回そうとしても全く動かなかった。
やっぱ電動工具じゃないとダメなのかな~なんて思いながら体重をレンチに少しずつ乗せるようしていくと・・・・・ 「・・・グギッ!・・・・グギギギ~」って感じで渋々回ってやったよって感じでボルトは緩んでくれました。
リアのアクスルシャフトのボルトが緩めばこっちのもの。
後の作業はこれに比べれば簡単(たぶん)。 ちなみにレンチは全然曲がってもいません。
焼き入れしているので剛性度が違うんですね。 もちろんシャフトやボルトも無事。 やっぱりKTCにしてよかったです。このロングレンチがなければ話にならないと言ってもいいでしょう。
逆に短いレンチで簡単に回ってしまうようでは危険と言えるでしょう。一番固く締められていなければならないところなのでこのぐらいの固さでないとマズイですね。
短いレンチで「オリャ~」とかやっても体力の無駄なので素直に買いましょう。
次回からタイヤ交換を少し楽にするためにアクスルシャフトを左から挿す
なお、今回の作業でアクスルシャフトを逆(左側から)にさし、次回からは19mmアクスルナットを緩める形にします。 こうすると、
次回リアタイヤを外す際、アスクルシャフトを左に少し抜くだけでタイヤだけ取り出せるのだ。
たぶん、初めてリアタイヤを外そうとした方はアクスルシャフトを抜くとタイヤがを外れる前にチェーン付きリアスプロケット(歯車)あたりが落ちてしまったハズだ。
その際、サイドカラーやハブダンパーなんかもボロボロと落ちてしまい、サービスマニュアルを持っていない私のように焦った人もいることでしょう。
でも大丈夫。 YouTubeとかの動画とか見ると取り付ける場所はまずわかる。
こうして左からアクスルシャフトを入れることで次回以降はリアタイヤだけ取り出せるようにした。 ちなみにメーカー側はアクスルシャフトを逆に入れても問題ないとのことらしい。ただし、自己責任でね。
スーパーカブのトルクレンチについて
緩めてことができたら、当然ですが締める必要もあるわけです。 特にアクスルシャフトのナットを締める際、メーカー推奨のトルク値で締めないと大変危険です。
自分でやってしまうと、危険にならないよう逆に締めすぎてしまうことが多いようです。そうなると次回に緩める時が超大変。 なので、トルクレンチは絶対に持っておくべきです。
たとえスーパーカブでもです。命を預けるわけですから妥協してはいけないと思います。バイク用のトルクレンチとして開発されたのが東日のトルクレンチ。
バイク用に開発されたもので、設定範囲も10~70まで可能なのでまさにカブにうってつけです。 スプロケットからアクスルシャフトまでこれ1本でばっちりです。
今回私はタイヤ交換のほかに、ブレーキシュー、エンジンオイル、チェーン、前後スプロケットの交換を行いましたがトルク値は全てこれ1本でOKでした。
私が作業した中で一番トルク値が低かったのがフロントスプロケット(12Nm)で、一番高いのがアクスルナット(62Nm)かな。
ちょっと高かったんですけど、初心者ほど工具はいいものを使った方がいいと言われているのでこれにしました。
ソケットはTKCの5個セットものを買いました。
19mmがないのでそれだけバラ買い。 ただ、フロントスプロケットを交換する場合、カバーを外すには8mmディープソケットがないとダメです。
あと、フロントスプロケットのナットが10mmなのでそれも必要です。
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