スーパーカブ110(JA07)のアクスルナットが緩まない!

スーパーカブのリアタイヤを外そうとすると、まず立ちはだかるのが「アクスルナットの異常な固さ」。短いレンチでは歯が立たず、多くの人が最初の壁としてぶつかるポイントです。今回は、実際の体験をもとに“なぜこんなに固いのか”と“どうすれば緩むのか”をわかりやすくまとめました。
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アクスルナットが固すぎる理由
カブ乗りの方々のブログを見ていると、リアタイヤを支えるアクスルシャフトのナットがとんでもなく固いという話が必ず出てきます。ここが緩むとリアタイヤが外れる危険があるため、メーカーが高トルクで締めているのが理由です。

例えばカブ110の場合、チェーンケースのトルクが7Nmなのに対し、リアアクスルシャフトは62Nm。実に約9倍もの差があります。
そりゃ短いレンチで渾身の力を込めてもビクともしないわけです。私(70kg超え)が全体重を乗せても動かず、潤滑油を吹いて翌日試してもダメでした。
アクスルナットを緩めるには “長いレンチ” が必須
調べていくうちに、固いナットは長いレンチで回すのが常識だと判明。長いほどテコの原理で強い力が伝わります。
そこで KTC 超ロングストレートメガネレンチを購入。私が買ったのは12×14mmのタイプですが、カブ110のタイヤ交換をやるなら19mmのロングレンチも必須です。

作業前には呉556をナットに吹いておくと多少は楽になります。
アクスルシャフトは “どちら側から刺さっているか” が重要
カブ110(JA07)は購入時点で、左が19mm(アクスルナット)、右が14mm(アクスルシャフト)になっています。
リア側で体重を乗せて緩めるには、右側(14mm)から回した方が力が伝わります。左側の19mmを手前に引く形だと体重が乗せづらく、怪我の危険もあります。
本来は19mm側のナットを緩めるのがセオリーですが、今回は体重がかけられる右側(14mm)を選択しました。
結論として、14mmと19mmのロングレンチがないと作業にならないということです。短いレンチやモンキーではまず無理です。
細いレンチでも本当に回せるのか?
KTCのロングレンチを実際に使う瞬間、正直「折れるんじゃ?」という不安がありました。
最初は腕力ではまったく動かず、「電動工具じゃないと無理か…?」と思ったのですが、体重を徐々にレンチへ乗せていくと、
「…グギッ!………グギギギギ……」
という悲鳴とともに、ゆっくりナットが緩んでくれました。
ここまで緩めば勝ち。後の作業は比較的簡単です。なおレンチもシャフトも無傷。やはりKTCは安心感があります。
逆に短いレンチで簡単に回るようなら危険。リアが緩いと命に関わります。
次回の作業を楽にするため、シャフトを “左挿し” に変更
今回の作業後は、アクスルシャフトを左側から入れ直しました。これにより、次回は19mm側のナットを緩めるだけでタイヤが外れるようになります。
初めてリアタイヤを外そうとした方は、シャフトを抜くタイミングでリアスプロケットやハブダンパーがバラバラ落ちて焦ったはず。私もその一人です。
YouTubeなど参考動画を見れば取り付け位置は理解できるので安心してください。
メーカーもシャフトの向きについては「逆でも問題なし」としているようですが、念のため自己責任で。
スーパーカブに “トルクレンチ” は必須
ナットを緩めたら、当然締める時も規定トルクが必要です。特にアクスルナットは適正値で締めないと危険です。
初心者ほど力いっぱい締めすぎてしまいがちなので、トルクレンチは絶対に持つべきです。
おすすめは 東日製トルクレンチ。10〜70Nmまで対応し、カブの整備範囲を完全にカバーします。

今回私はタイヤ交換に加え、ブレーキシュー、エンジンオイル、チェーン、前後スプロケットまで交換しましたが、すべてこの1本で対応できました。
最小がフロントスプロケット用の12Nm、最大がアクスルナットの62Nmです。
ソケットはTKCのセットを使用し、足りない19mmだけバラ買い。フロントスプロケットのカバー外しには8mmディープソケットが必要です。








