JA07カブ110のフォグランプ|暗いトンネルの対策
スーパーカブ110(JA07)で宮ヶ瀬方面へ走った際、暗いトンネルで純正ヘッドライトの心細さを強く感じました。この記事では、補助灯を付ける理由、汎用品とSP武川キットの違い、1灯・2灯、白・黄色、カットラインの有無などを比較しながら検討します。
スーパーカブ110(JA07)にフォグランプは必要?暗いトンネル対策を考える
スーパーカブ110(JA07)で宮ヶ瀬方面へツーリングに出かけた際、街灯のない暗いトンネルに入った瞬間に強い心もとなさを感じました。
街中ではそれほど気にならない純正ヘッドライトですが、山間部の深い闇や、路面状況が見えにくいトンネル内では、手前の照射能力が圧倒的に不足しています。
夜間走行を積極的にするつもりはなくても、こうした「一瞬の恐怖」を解消し、安全マージンを稼ぐために補助灯(フォグランプ)の導入を検討することにしました。
暗いトンネルで痛感した「手元の視界」の重要性
スーパーカブ110はトコトコとのんびり旅を楽しむには最高の相棒ですが、いざ視界の悪いシチュエーションに遭遇すると、純正ライトの配光特性に不安を覚えます。
今回フォグランプが必要だと感じたのは、決して「夜間ステージを激走したい」からではありません。
昼間のツーリング中に現れる暗いトンネルや、急な霧、見通しの悪い峠道のコーナーで、選択肢として「自分のすぐ手前の路面と白線がしっかり見える安心感」をプラスしたいのが目的です。
汎用・デルタ系フォグランプの魅力と懸念点

最初に候補に挙がったのは、カスタムパーツとして定番の 「デルタ」小型の汎用LEDフォグランプでした。価格がリーズナブルで、小ぶりなサイズ感はカブのフロント周りにも主張しすぎずマッチします。
特にイエローレンズ、あるいは黄光のフォグランプは、実用性もさることながら「旅仕様のカブ」としてのクラシカルな雰囲気をグッと高めてくれます。ドレスアップ効果としても非常に魅力的です。
しかし、この製品にはカットラインの機能がありません。購入した人のレビューを見ても、他車へ気を遣うほど光が拡散してしまうようです。
また、配線キットには問題があるらしく現在は販売停止になっていますので、自分で違う配線を用意する必要があります。
DIYならではの配線ストレスとカットラインの壁
汎用品をJA07に導入するには、明確なハードルが2つあります。
1つは「ステーの固定位置と電源の確保」です。ステーを自作・加工してどこに固定するか、スイッチやリレーの配線をどう引き回すかをすべて現物合わせでクリアしなければなりません。
もう1つは、一番の懸念である「カットライン(配光の遮光線)」の有無です。安価な汎用品の多くは光が四方に拡散するタイプで、カットラインがありません。
本人が「明るくて見やすい」と感じても、対向車や先行車のバックミラー、さらには歩行者に対して強烈な眩惑(グレア)を与えてしまいます。
他者に迷惑をかけるライトは公道仕様として本末転倒なため、汎用品の組み合わせは一度白紙に戻し、車種専用設計のキットを選択肢としました。
大本命はSP武川製LEDフォグランプキット
調査を進めると、カスタムの老舗であるSP武川からスーパーカブ110用の「LEDフォグランプキット」が2025年にリリースされていることが分かりました。
驚いたことに、現行型ではない「JA07型」がしっかりと適合車種に明記されています。
専用設計のステー、カプラーや専用割り込み線を備えた配線、スイッチ類など、車両の仕様に合わせた構成が一式揃っているのは、旧型オーナーにとってこれ以上ない安心感です。

最初はフォグランプを付けるにはフロントキャリアや前カゴを買わないとダメかなと思っていたので、これは助かりました。
なお、純正キャリアとの同時装着は不可とのことですが、多少の工作をすることで設置は十分可能と思われます。
完全なポン付けとはいかない
ただし、一式揃っているからといって「誰でも10分で付く」わけではありません。
取付説明書を確認すると、ヘッドライトユニットの取り外しはもちろん、ハンドルアッパーカバーを外してフロントブレーキスイッチの配線(アクセサリー電源)から電源を分岐・割り込ませる配線作業が必要です。
武川の書面は手順が簡素な部分もあるため、腰を据えて作業に臨む必要があります。
配線作業で気を付けたいこと
フォグランプは電装品なので、取り付け時にはいくつか注意点があります。
武川の説明書でも、作業前にセンターカバーを外し、バッテリーのマイナス端子を外しておく流れになっています。
配線作業中のショートを防ぐためにも、バッテリーのマイナス端子を外す作業は省略しない方がよさそうです。
また、ギボシ端子のかしめ加工には 電工ペンチを使うように指定されています。ラジオペンチなどで無理にかしめると、接触不良や点灯不良の原因になる可能性があります。
配線が終わったあとは、ハンドルを左右に切っても配線が引っ張られないか、外装に挟み込まれていないかを確認する必要があります。
さらに、フォグランプは明るいので、点灯確認だけでなく光軸調整も重要です。対向車、先行車、歩行者をまぶしくさせない位置に調整してから使う必要があります。
カブに合うフォグランプ仕様を比較する
武川のキットを選択するにしても、いくつかの仕様違いがあり、どれが運用のベストなのか悩ましい分岐点があります。
1灯か2灯か
見た目の迫力やシンメトリーな美しさで言えば、間違いなく2灯キット(左右装着)が格好いいです。
しかし、目的はあくまで「トンネル内の補助」です。
JA07は全波整流化されているとはいえ、現代のバイクに比べれば発電量に余裕があるわけではありません。
消費電力を抑え、カブらしいスマートで控えめなシルエットを維持するためにも、「1灯(シングル)仕様」が最も現実的かつ実用的であるという結論に至りました。
白か黄色か
フォグランプの王道である「黄色」は、雨天や霧などの悪天候時に輪郭を見やすくしてくれるイメージがあります。何よりカブの車体に映えます。
私自身、フォグランプを買うなら黄色と決めていたぐらいです。
一方、今回の主目的である「暗いトンネル内での視界確保」という点においては、純正ヘッドライトの色味を自然に補強し、路面をニュートラルに照らし出す「白色」の方が自分の用途には合っていると感じます。
カットラインの有無
今回のカスタムにおいて、最も妥協したくないのが「明確なカットラインがあること」です。
周囲への幻惑を防ぎつつ、路面だけを効率よく照射する。これこそが公道で使う補助灯として重要な条件だと考えています。
おすすめ候補を3タイプに絞る
第1候補:白色のみ・カットライン有りタイプ
現在、最も有力なのが 白色カットラインタイプです。
今回フォグランプを検討するきっかけになったのは、宮ヶ瀬方面の暗いトンネルで、手前の路面が見えにくく不安を感じたことでした。
雨や霧、雪道を積極的に走るつもりはないため、悪天候での視認性よりも、通常時のトンネル内や山間部で路面状況をしっかり確認できることを重視しています。
その点では、白色の方が路面の凹凸や落下物、白線、路肩の状態などを自然な色で確認しやすく、私の使い方には合っていると感じます。
カットライン付きであれば、対向車への眩しさも抑えやすく、一般道で使う補助灯としても現実的です。
また、白色のみの単色モデルは配線構成がシンプルで、スイッチ操作も迷いません。
DIYで取り付ける場合、機能が多いモデルほど配線や調整の手間が増えるため、「トンネル内の不安解消」という本来の目的だけで考えれば、この白色カットラインタイプが一番堅実な選択肢だと思います。
第2候補:白黄切替・カットライン有りタイプ
次に気になるのが ホワイトとイエローを切り替えられるカットライン付きのモデルです。
白と黄色を切り替えられるため、一見すると最も万能に思えます。
メーカー推奨の設定では、ホワイト発光時にカットラインの光軸を合わせる形になります。
その場合、イエローはさらに手前の路面をワイドに照らす配光になるため、普段は白、悪天候や霧の出る峠道では黄色、といった使い分けができます。
ただし、私の場合は雨や霧の日に積極的に走るつもりはなく、主な目的は暗いトンネル内での安心感です。
そう考えると、白黄切替のメリットを活かす場面はそれほど多くないかもしれません。
【懸念点】
多機能な分、配線がやや複雑です。このモデルにはパッシングのような「フラッシュ(点滅)機能」が備わっていますが、日本の保安基準では公道でのフォグランプ点滅は禁止されています。そのため、キットに同梱されているキャンセラー線を配線加工で組み込む必要があり、通常のシングルカラーモデルよりも取付作業の手間が増えます。
さらに、白黄切替式は発光位置や配光の違いによって、白に合わせた光軸と黄色での照射位置にズレが出る可能性もあります。
厳密に調整して使いたいなら、単色モデルの方が扱いやすいと感じます。
第3候補:カットライン無し・イエロータイプ
カットライン無しイエロータイプは、オールドスクールな見た目という点ではかなり魅力があります。
カブの雰囲気にも合いやすく、黄色いフォグランプらしい見た目に惹かれる部分は正直あります。
ただし、カットラインがないため、常時点灯させるような使い方には不向きです。
「対向車が来たら即座にスイッチを切る」といった、周囲に気を配る運用が前提になります。
対向車に気を使って下向きにすると、今度は目の前しか照らさなくなってあまり意味がなくなるという話もあります。
林道ツーリングや雪道走行がメインなら選ぶ意味はありますが、宮ヶ瀬周辺のような交通量のある一般道ツーリングが中心であれば、やや扱いが難しい仕様だと思います。
なお、どうしても黄色にしたい場合は、白色モデルに専用フィルムやスプレーを使う方法もあります。
ただし、元の明るさより暗くなったり、耐久性や見た目の面でデメリットが出る可能性もあるため、今回は積極的には考えていません。
1灯にするなら右側装着をどう考えるか
もし1灯仕様にする場合、左右どちらのフロントフォーク、またはキャリア側にマウントすべきかも重要なポイントです。
武川の説明書では「左右どちらでも可」とされていますが、メーカーの公式装着例を見ると右側、つまりブレーキレバー側に装着されているケースが多く見られます。
右側1灯は見た目のバランスや取り付けスペースの面で検討しやすい位置ですが、どちら側に付ける場合でも、対向車を眩惑しないよう光軸をきちんと調整することが重要です。
ロービームより手前を照らすように、下向きにしっかりセッティングすることが大前提です。
右側1灯でイエロー点灯するとウインカーに見えないか
1灯を右側に取り付けた場合、イエローモードで点灯すると、対向車から見て右側ウインカーのように見えないか少し気になります。
フォグランプは点滅するものではなく、ウインカーより低い位置で前方を照らすため、通常は右折合図と完全に間違われる可能性は高くないと思います。
ただし、対向車からは一瞬の見え方で判断されることもあります。特に夕方や暗いトンネルでは、右側に黄色い光が1つだけあると、紛らわしく感じる人がいるかもしれません。
その意味でも、右側1灯で使うなら、普段はホワイトを基本にした方が無難です。
イエローを使うとしても、悪天候や霧など、必要な場面に限定した方がよさそうです。
まとめ|JA07なら1灯・白色・カットライン付きが有力候補
宮ヶ瀬のトンネルでの恐怖心から始まったフォグランプ計画ですが、JA07という旧型モデルに対して、専用ステーを含めたキットを用意してくれているSP武川の存在はありがたいです。
検討した結果、カブに取り付けるなら「1灯のカットライン有り」が現実的だと感じました。
その中でも、今回の用途を考えると、白色のみの単色タイプが最もシンプルで扱いやすい選択肢になりそうです。
白黄切替タイプにも魅力はありますが、配線の複雑さや光軸調整、イエロー点灯時の見え方を考えると、私の使い方では少し機能過多かもしれません。
同じように「カブのライトがもう少し手前を照らしてくれれば……」とトンネル内でヒヤッとした経験のあるJA07オーナーにとって、このフォグランプ一括キットはかなり現実的な選択肢だと感じています。






