JMS エキスプレスBボックス(B-15)のスーパーカブ110への取り付け方法と使ってみての感想
2024年1月16日 当サイトにはプロモーションが含まれます純正ビジネスボックスからJMS(ジェイエムエス)エキスプレスBボックス(B-15)に買い替えました。スーカーカブ110への取り付け方法や使ってみての感想などをわかりやすくご紹介したい思います。
JMS(B-15)のカブ110への取り付け方法
さて取り付けですが、こちらのボックスはフックが付いているのでゴムバンドで取り付けできるようにはなっているのですが、もしもゴムバンドが千切れたりして落下したら大事故になりかねません。
実際に落下したボックスが歩道を自転車で走っていた高校生の顔に激突して、失明してしまったなんて記事を見たことがあったので、ネジ止めすることにしました。
ただし、ゴムで固定すれば追突されたときにリアボックスの損傷が軽減されるメリットもあったりします(衝突時に動くことで衝撃を低減する)。私自身カブに乗ってるときに2回(車とバイク)も追突されたことがあるのでどっちにするかはお好みかもしれません。特にスマホやカーナビを見たり、電話しながら運転する4輪ドライバーはかなり多いのが現状ですが、これによる追突は防ぎきれるものではないでしょう。
固定には大型キャリアが必要
フックで固定するにせよ、ネジで固定するにせよ基本的に大型キャリアが必要になります。
キャリアは数年前にヤフオクで仕入れておいた郵政カブ用の大型キャリアを使います(カブプロ用の大型キャリアは後ろが反りあがっているので使えない)。
大型キャリアを使ってもこのリアボックスは長さが60cmもあるので少し出てしまいます。標準のキャリアでは短すぎて無理ですね。
取り付け金具はホンダ純正ビジネスボックスのアタッチメントを利用し、ステーが1本足りないのでビジネスボックスで使っていたステーを流用することにしました。
参考までのステーの寸法を載せておきます。
ステーの長さは約197mmで幅は19mmぐらいです。ボルト内側の穴は130mm、外側は167.5mmぐらいとなります。
このステーにはボルトが溶接されているので取り付ける際、ボルトが落ちることがありません。
もちろん、普通の穴あきステーとネジを買ってきてそれで取り付けることも可能です。その方が安上がりにもなります。
なお、このボックスの裏には薄いスポンジが張り付けられているせいか付属のネジでは短すぎて届かなかったので、M6の40mmのネジを別途用意しました。短いネジを目いっぱい回してステーのネジ穴に入れようとすると樹脂に負担がかかって割れやすくなるので注意が必要です。
位置決めと穴あけ
ステーの置き方は色々考えられますが、私のはこんな感じにしました。6か所でネジ止めします(この時点でネジは締めません)。
ステーが3本ありますが、1本は前に使っていたものを流用して、残りのは新しいのを買いました。
で、穴を開ける位置をキリで少し傷つけてからマジックで印をつけ、電動ドリルを使って穴あけします(ハンドドリルだと厳しいかも)。
初めに3mmのビットで開けて位置決めしてから6.5mmのビットで開けるとうまくいきます。
ちなみにホンダ純正ビジネスボックスの取付説明書には取付穴は8mmと書かれてましたが、8mmのビットがなかったので6.5mmを使いましたが問題ありませんでした(お店に付けてもらった純正ビジネスボックスの穴は6mmだった)。
車体への取付
ボックスをキャリアに付けたまま車体に取り付けすることができないので、まずはキャリアだけを車体に取り付けた後、ボックスを置いた上、ステー、スプリングワッシャー、ネジという並びで固定します。
緩みにくいようにロックタイトをネジに塗っておきます。
そう簡単に緩むと困るようなネジにロックタイトは不可欠です。
で、取り付け後はこんな感じ。
樹脂なんでネジの締め付けはそこそこに。
念のため裏側からもう一つナットを締めておくことにしました。
取り付け後はこんな感じの位置になります。
ボックスの前部分が湾曲していますが、背面プロテクター入りのジャケットだとこれぐらいは下げないと窮屈になります。
プロテクタージャケットを着ない場合はもう少し前に固定してもいいとは思いますが、自分でシートに座った状態でボックスをキャリアに置いてみて試してみてから穴あけすることをおすすめします。
JMS(B-15)のメリットとデメリット
メリット
収納で悩むことがなくなる
とにかく荷物の収納で悩むことがなくなりました。これだけ大きいと今まで装着していたキジマのサイドバスケットやヘルメットホルダは不要となりました。
実際に収納してみたところが下の画像です。
ジェットヘル、工具、空気入れ、プロテクタージャケット、グローブ、ボディバッグなどを入れたところです。
実際に走る時はヘルメットとプロテクタージャケットは身に付けるので駐車時でもこれぐらい余裕があるということです。
それから、スーパーカブでもアライやショーエイのヘルメットを被っている方もいるかと思いますが、ヘルメットホルダーだと盗難が心配です。
しかし、このリアボックスならオンロード用フルフェイスでもオフロード用フルフェイスでも楽々で収納可能なので盗難のリスクは下がります。
なお、純正ビジネスボックスより長さが10cmほど長くはなりますが、幅は2.5cm広くなるだけなのですり抜けでも違和感がありません。
簡易工具と携帯空気入れ、パンク修理に必要なものなど計3kgぐらい入れた状態なのでいつもより若干重たく感じますが、すぐに慣れました。走行時の不安もありません。
車体とのバランスもいいのではないでしょうか(ただし横風は今以上に注意が必要)。
ウーバーイーツや出前館の配達ができる
容量がかなり大きいのでウーバーイーツや出前館の配達なんかも楽勝でできますね。プライベートでもピザ箱なんか入りますしね。
ウバッグを背負うのは嫌だという方はこのボックスに合うようなデリバリーバッグを選んでリアボックスにスッポリ入れれば気づかれることなしです。
よく見かける縦長のバッグを横にして入れるわけにはいかないのでワイドタイプのバッグを選ぶことがポイントです。
スーパーカブでフードデリバリーをしながら日本各地を旅し、旅ブログやYouTubeでも稼ぐ。煩わしい組織の人間関係に嫌気が差してる方にとっては新しいライフスタイルかもしれませんね。
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郵政集配型キャリーボックスだと大きすぎる方におすすめ
大型のリアボックスを検討されている方なら郵政集配型キャリーボックスも視野に入れていることもあるかと思います。
材質、容量など特筆ものではありますが、かなりビッグサイズになるのですり抜けが多い方や狭いところに駐車する方は躊躇してしまうこともあるでしょう。実際に私もそうでした。
しかし、このボックスは幅がそれほど大きくありません。高さと長さがあるのでかなり大きく見えますが、実際は運転に支障をきたすほどのものではありません。
お値段も郵政ボックスよりも2万円近く安くなるのでコスパも高いです。郵政集配型キャリーボックスだと大きすぎる方におすすめ
キャンプもこなせる
やはり容量が15リットル多くなるというのはかなり偉大です。ボックス上部にフックもありますので入らなければ上に荷物を括り付けることもできますので前カゴも併用することでキャンプも十分こなせるでしょう。
ただ、キャンプ目的で買う場合はさらに5リットル多いB-18の方がいいと思います。
ただし、あまり入るからといって詰め込み過ぎてしまうと立ちごけしてしまうリスクが高まるので10kg前後までにしておくことをおすすめします。
鍵の作りがしっかりしている
それと鍵が丈夫でしっかりしているので高級感あります。
ビジネスボックスの鍵はなんだか頼りない作りでしたが、こちらの場合、簡易ロックすると「ガチャ」っていい音がします。
そしてロックすると色が青から赤に変わるのもわかりやすくていいです。
デメリット
大型キャリアが必要
前述のようにこのリアボックスは大型キャリアが必要になるので、少しコストがかかります。大型キャリア自体はヤフオクなどで入手はできます。
また、ネジで固定する場合は穴あけなどの作業も必要ですし、固定用のステー(金具)も必要になります。
しかし、一度取り付けるとその便利さは保証します。
右側から物を取り出しにくい
このボックスは左開きなのでバイクの右側からは物が取りにくいです。
うちのバイク置き場は左に寄せて置くので、これが玉に瑕でした。でも右側からでも鍵をかけていなければ開けられますし、物も取り出すことはなんとかできます。
センタースタンドだと前輪が浮きやすい
このボックスは空身でも重量が5kgある上、私のように工具とかも載せていると、センタースタンドをかけても後輪が地について前輪が浮いてしまいます。
なので西本工業の強化スタンドを同時装着しました。
今後は整備時以外はサイドスタンドを使うようになるでしょう。
強化スタンド使用時はこれまでよりも少し傾斜がキツくなって安定度が増します。
強化スタンド取り付けの際はピボットシャフトを一旦抜くのですが、一度抜くとその後ナットが緩みやすくなります(走行中に足裏から違和感がある)。そのまま走るとナットが脱落し、大事故になりかねません。
ナットを緩みにくくするロックタイトをネジ山に湿布してから規定値トルクで締め付け、その後も緩みがないか定期的にチェックしましょう。
なお、リアブレーキアジャスターを調整するときは後輪が浮いていないと回らないので、センタースタンドをかけた上で、手や足で後輪を浮かせてからアジャスターナットを回す必要があります。
低速走行時の立ちゴケやカーブ時の対向車線はみ出しに注意
箱自体の重量が5kgある上、さらに工具類や他の荷物などを載せると10kgを超えることもあります。
そうなると、渋滞時や信号前などの停車直前でバランスが悪くなったりします。気を抜いて走っていると立ちゴケしますので十分ご注意下さい。
また、荷物が多い状態で高速でカーブに進入すると遠心力で外側に膨らみやすくなるので、スピードは控えめにしましょう。
さらに、荷物が重いと制動距離も長くなりますので前車との十分な車間距離と早めのブレーキも必要です。
重い荷物を積む時は、バランスに気を付けて積むようにすることがとっても大切です。走っていてバランスがあまりにも悪いと感じたら荷物の置き方を見直してみて下さい。
純正ビジネスボックスとの比較
ビジネスボックスも58リットルとそこそこの収納力があったのですが、ヘルメットの他に簡易工具やプロテクタージャケット(かなり嵩張る)まで入れるのは無理でした。
新しく買ったJMSのボックスは73リットルもあります。78リットル入るB-18もあるのですが、車体とのバランスを考えてこちらに決めました。
長さ (mm) | 幅 (mm) | 高さ (mm) | 容量 (L) | 重量 (kg) | 材質 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ビジネス ボックス | 485 | 385 | 315 | 58 | 3.86 | AES樹脂 |
B-15 | 600 | 410 | 410 | 73 | 5 | FRP樹脂 |
B-18 | 600 | 410 | 460 | 78 | 6 | FRP樹脂 |
フタを開けると収納するというより飲み込むといった感じの広さです。
郵政集配用キャリーボックスと散々迷いましたが、郵政集配用キャリーボックスは縦置きにしても横幅が490mmと純正ビジネスボックスよりも100mm近く広がるので断念しました。
耐衝撃性のあるポリプロピレン製(追突、転倒に強い?)と容量がアップするギミックは魅力的だったんですけどね。
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