スーパーカブから次の1台へ|乗り換え前に必ず試したい「レンタルバイク活用術」

「そろそろスーパーカブ以外のバイクにも乗ってみたい」「高速道路も余裕で走れる1台が欲しい」——そんなことを考え始めたとき、いきなり買い替えに動く前に試したいのがレンタルバイクです。
このページの目次
スーパーカブから次の1台へ――乗り換える前に「レンタルバイク」を挟むメリット
スーパーカブは軽くて燃費が良く、小回りが効き、通勤から街乗り、ちょっとしたツーリングまで何でもこなしてくれる優秀な相棒です。その一方で、長く乗っていると次のような欲も自然と出てきます。
- もっと排気量の大きいバイクで余裕を持って走りたい
- 高速道路を使ったロングツーリングに挑戦したい
- タンデムで遠出できるバイクが欲しい
しかし、いざ乗り換えとなると話は別です。カタログの数字やネットの評判だけで決めてしまうと、実際に乗ってから「思っていたのと違う…」となることも少なくありません。
バイクは車以上にフィーリングが命の乗り物です。
- シート高と足つき
- 走り出しの軽さ
- ハンドリングのクセ
- エンジン振動の質
- 高速走行時の風の当たり方
- 2〜3時間走ったあとの疲れ方
こうした要素はスペック表には一切書かれておらず、「乗ってみないと分からない」部分です。だからこそ、買う前にレンタルでじっくり試すことに大きな意味があります。
レンタルバイクで分かることは想像以上に多い
レンタルバイク最大のメリットは、実際の生活シーンに近い状況でバイクを試せることです。販売店の試乗やイベント試乗は10〜20分程度が一般的で、信号の多い市街地をぐるっと回って終わり、というケースも多いはずです。
レンタルであれば、
- 数時間だけサクッと街乗りチェック
- 1日借りて高速〜ワインディングを含めてテスト
- 連休を使ってロングツーリングに持ち出す
といった使い方ができます。さらに、
- いつも走っている通勤ルート
- 良く行く峠や郊外の道
- 普段使っているバッグや荷物
- いつものジャケットやヘルメット
といった「自分の日常セット」で試せるので、そのバイクが自分の生活や体に合うかどうかをリアルに判断できます。
たとえば、レンタルしてみるとこんな気付きが出てきます。
- 250cc単気筒は想像以上に振動が大きいが、街乗りは軽快
- 400ccはパワフルだが、渋滞では意外と体力を持っていかれる
- ミドルクラスのアドベンチャーは跨った瞬間は重いが、走り出すと抜群に安定
- ネイキッドは高速の風圧がキツく、長時間だと疲れやすい
- フルカウル車は高速が快適な反面、夏の渋滞では熱がこもりやすい
カタログを眺めているだけでは分からなかった誤解と、候補に入れていなかった車種との思わぬ出会い。この両方を、買う前に経験できるのがレンタルの大きな強みです。
東京はレンタルバイク天国 ― 人気の「モトベース」という選択肢も
東京はライダー人口が多く、レンタルバイク店の数も非常に豊富です。その中でも評判が高いのが、無人レンタルバイクサービスのMOTO BASE(モトベース)です。
- 最新モデルや人気のミドルクラス車両が豊富
- ロングツーリング向けの大型車もラインナップ
- 「乗り換え前のお試し」に使うユーザーが多い
手続きはオンラインで完結し、指定されたコンテナに行ってバイクを受け取るだけ。有人店舗のような「カウンターでのやりとりが苦手」という人にも向いています。

ヘルメットだけ持って行けばOK。自分のカブで行って、コンテナの中に置かせてもらってる間にレンタル車でツーリング、なんて使い方もできるよ!
東京周辺でレンタルを検討するなら、サービス形態もさまざまです。
- 全国展開している大手レンタルチェーン
- スタッフの知識が豊富な個人経営のレンタル専門店
- バイク販売店が行っている試乗レンタル
- アプリで気軽に借りられるバイクシェア型サービス
乗り換え前提で試したい場合は、複数車種を同じ店で借り比べられるか、スタッフに相談しやすい雰囲気かといった点もチェックしておくと安心です。
レンタル前に整理しておきたい「自分の使い方」
勢いでレンタルを予約する前に、まずは自分がバイクをどう使いたいかを整理しておきましょう。ここがハッキリしているほど、試すべき車種も絞り込みやすくなります。
どんなシーンで使うことが多いか
思い浮かぶ用途を書き出してみて、「自分の中で6〜7割を占める使い方」をイメージします。
- 平日の通勤メイン
- 休日の街乗り・買い物
- 奥多摩・箱根などワインディングロード
- 高速道路を使ったロングツーリング
- キャンプツーリングやキャンプ場へのアクセス
- たまに林道や軽いオフロード
同じ「排気量アップ」といっても、目的が違えばベストな1台はまったく変わります。
スーパーカブより「何をプラスしたいか」
カブは完成度が高いバイクなので、次に求める方向性は人によってバラバラです。
- もっとパワーと加速力が欲しい
- 高速道路での余裕を優先したい
- タンデムを快適にこなせるバイクが欲しい
- ロングツーリングで身体がラクなポジションを重視したい
- 取り回しの軽さは、できる限りカブに近い感覚をキープしたい
「カブでは十分だけど、ここだけは物足りない」というポイントが明確になるほど、レンタル時のチェックもブレにくくなります。
維持費はどこまで許容できるか
排気量が上がるほど、
- 車体価格
- 任意保険・自賠責
- 自動車税
- タイヤ・チェーンなど消耗品
- ガソリン代
といったコストは確実に増えていきます。特にミドルクラス以上のバイクは「買えるかどうか」よりも、
- どれくらいの頻度で乗るのか
- そのライフスタイルに対して維持費が見合うのか
というバランスが重要です。レンタルでガソリンの減り方や疲労度を体感しておくと、「このクラスなら自分の時間とお財布的にも無理がないな」というラインを掴みやすくなります。
レンタル時に必ずチェックしたいポイント
せっかくお金を払ってレンタルするなら、ただ楽しく走るだけでなく、「もしこのバイクを買ったら?」という目線でじっくり観察しておきたいところです。
取り回し・足つき
- 駐輪場や自宅前で押し引きしてみて重さはどうか
- ちょっとした段差や傾斜で不安を感じないか
- 足つきは信号待ちで安心して止まれるか
走りの性能よりも、日常の取り回しでストレスが大きいと、所有したときに「乗るのが面倒」になってしまいます。
発進〜街中走行
- クラッチミートのしやすさ、半クラの扱いやすさ
- 1〜3速のギア比が街中向きかどうか
- 渋滞にはまったときに腕や腰がどのくらい疲れるか
- 夏場の熱さ(エンジン熱・ラジエーターの熱風)がキツくないか
これは短時間の試乗ではほとんど分からない部分です。普段の通勤ルートに近い道を走ってみると、リアルなイメージが掴めます。
高速道路・山道
- 80〜100km/h巡航時の振動と安定感
- 追い越し加速の余裕
- 風圧の強さと、それを受けたときの疲れ方
- ワインディングでのコーナリングの安心感
カブから乗り換えると、「高速に乗れるようになったけど、思ったより疲れる」というパターンも少なくありません。自分がよく使いそうな道でチェックしておきましょう。
ロングでの疲労と使い勝手
可能なら1日レンタルを選び、100〜200km程度走ってみると、
- シートの硬さ・形状が自分に合っているか
- ハンドル幅・ポジションがきつくないか
- 荷物の積みやすさ(リアボックスやサイドバッグの装着イメージ)
- 休憩時のスタンド掛け・取り回しのストレス
といった部分も見えてきます。ここで「ちょっとキツいけどギリ許容範囲」なのか、「これは自分には無理だ」と感じるのかで、候補から外すかどうかの判断材料になります。
スーパーカブ乗りに人気の乗り換え候補
スーパーカブからのステップアップでよく選ばれるのは、おおむね次のようなクラスです。
- 150〜250ccクラスの軽量ロードモデル
- 250ccクラスのアドベンチャーバイク
- 300〜400ccクラスのネイキッド
- ミドルクラスのツアラー・スポーツツアラー
人気の共通点をざっくりまとめると、
- 取り回しが極端に重くない(カブほどではないが、日常で扱える範囲)
- 維持費が「趣味として続けられる」レベルに収まる
- 高速道路での移動がグッとラクになる
というラインです。ただし、どれがベストかは本当に人それぞれ。身長・体格・好みのスピードレンジ・走る場所によって大きく変わります。だからこそ、レンタルで実際に乗り比べる価値があるわけです。
いきなりギア付きバイクが不安なら「バイクレッスン」を挟むのもアリ
長いブランクを経て再びバイクに戻る「リターンライダー」の場合、いきなり公道に出るのが怖く感じる人も多いはずです。そこで活用したいのが、各メーカーやスクールが開催しているバイクレッスンです。
たとえばヤマハの「YRA(Yamaha Riding Academy)」では、
- 基本操作の復習
- ブレーキ操作と危険回避の練習
- 低速バランス・Uターンのコツ
- ミラー・目線の使い方など安全確認のポイント
といった内容を段階的に教えてくれます。自分のバイクを持ち込むこともできますし、レッスン用車両をレンタルして参加することも可能です。
ホンダ、スズキ、カワサキ、一般のライディングスクールなども、初心者・リターンライダー向け講習を多数実施しています。こうした場を利用するメリットは、単に運転技術を上げるだけではありません。
- 現代の交通事情に合った走り方を学び直せる
- 最新の安全装備(ABSやトラコンなど)について理解できる
- インストラクターが自分の癖や危ない操作を客観的に指摘してくれる
- 同じような不安を持つ仲間と一緒に練習できる
「免許はあるけど、自信がない」という状態でいきなり大きめのバイクに乗るのはリスクが高いです。バイクレッスン → レンタルバイク → 本格的な乗り換えと段階を踏むことで、より安全で楽しいバイクライフに繋がります。
レンタルバイクは「次の相棒」を見つけるための近道
スーパーカブは、ずっと乗り続けても飽きない懐の深さを持ったバイクです。その一方で、新しいバイクに乗ることで、見える景色も行ける場所も、走り方も大きく変わります。
その一歩を後悔なく踏み出すための手段として、レンタルバイクは非常に心強い存在です。東京周辺にはモトベースをはじめ、さまざまなサービスが揃っています。
もし今、乗り換えを考えているなら——
- 気になる車種をリストアップする
- 用途と予算をざっくり整理する
- レンタルで1〜2日、じっくり乗り比べる
というステップを踏んでみてください。数字や評判ではなく、自分の体と心が「しっくりくる」かどうかが、一番の判断材料になります。
次の相棒探しの近道は、カタログのページをめくることではなく、レンタルバイクで実際にハンドルを握ること。スーパーカブで培った感覚を信じて、あなたにとってベストな1台を見つけに行きましょう。









